「投稿作品集」 「16桜祭」

縁が縁を呼んで 庚藍さま

2016/05/18(Wed) 10:53 No.646
 頑丘という人の生が閉じる時期に差し掛かり、 珠英という新芽のように若々しい娘が珠晶を訪ない、新たな縁(えにし)が結ばれる。
 人の世であればごく当たり前に繰り返されることが、 王である珠晶には遠いものになってしまった。
 でも、もしも頑丘が仙籍に入らず朱氏として生涯を閉じているとしたら、 あるいはこういう未来になっているのかも知れないですね。心温まるお話でした。

(ふみさん、最初の感想が私で何か…ごめんなさい…)

いらっしゃいませ! 未生(管理人)

2016/05/18(Wed) 21:31 No.656
 ふみさん、こちらでは初めまして。ようこそ桜祭へお越しくださいました。 管理人のお誘いにお応えくださりありがとうございます〜。

 離別後の頑丘の暮らしが目に浮かびます。 女の子の珠英を徒弟にしたのも珠晶を重ねたからなのでしょうか。 繰り返し聞かされた珠英も、珠晶を近しく思ってしまうかも、と納得いたしました。
 歳を取って死ぬ、そんな当たり前のことが当たり前でなくなる神なる王の孤独を、 頑丘は慮ってくれたのでしょうか……。
 切なくも心温まるお話をありがとうございました。

 庚藍さん、先レスありがとうございました〜。

初めまして、饒筆と申します 饒筆さま

2016/05/18(Wed) 21:56 No.659
 はじめまして、ふみさま!
 桜祭へのご参加、そして温かく胸に沁みるお話をありがとうございます。
 頑丘と珠晶が、まるで離れて暮らす親父と娘(笑)のように思えてきて、 余計に笑い泣きな気分になりました。
 なんだかんだ言ってお互いのことを誰よりも案じているけれど、 やっぱり自分の生き方は変えられないんですよね。 そんな意地っ張りの頑固者同士だから、絆も深くなったのかな……(しみじみ)
 だって、利広のことは誰も心配していないもんね!(あはは)
 ふみさまとこの作品にお目にかかれて嬉しいです。

じんわり ネムさま

2016/05/18(Wed) 22:58 No.666
 ふみさん 初めまして! ネムと申します。
 じんわり浸み込んでくるようなお話でした。頑丘があまりに彼らしくて…。 初めは2人の娘を心配して、珠英を珠晶の元へ送ったかとも思いましたが、 頑丘はそんなことはしないですね。 そしてそんな彼が育てた珠英だから、 自分で考えて珠晶の元へまた訪れたいと思ったのではないでしょうか。
 これからまた春になる度、珠晶の元には花便りが来る―  そんなほっこりした気持ちにさせて頂きました。

泣けてきました。 瑠璃さま

2016/05/21(Sat) 01:35 No.692
 雲上に生きる人とそうではない人と。
 でも誰かが誰かを想うことにそう隔たりはないのだと、しみじみと思いました。 頑丘の想いに胸を衝かれました。 きっとこれから桂英のもたらす便りは、 珠晶にとってかけがえのないものになるんでしょうね。
 素敵なお話をありがとうございました!

はわわ、 ふみさま

2016/05/21(Sat) 19:59 No.699
 皆さまレスありがとうございます!  さすがといいますかなんといいますか、感想まで素敵なんですね。 ほんとうにありがとうございます。
 感動のあまり語彙力が蝕に流されていますがお許しくださいませ。

>>庚藍さん
 頑丘が『図南の翼』の後どんな道をたどったのかは解釈がわかれるところで、 とても想像のしがいがあります。 今回は「朱氏に戻った後珠晶に似た娘を拾ってしまった」頑丘の未来をお送りいたしました。
 誰よりも長く生きる王なのに、誰よりも人と人の交わりから遠くなってしまう。 それを悲しく実感しつつあった中やってきた新しい縁は、珠晶の心をあたためたと思います。 庚藍さんの感想を読んで、そんなふうに思いました。
(そんなそんな、謝らないでくださいよ〜。とっても嬉しいです!)

>>未生さん
 お誘いありがとうございました! 駆け込みですみません〜。
 頑丘に珠英を徒弟にした理由、別字を付けた理由を聞いてもきっと、 気まぐれだ、としか言わないと思いますが、きっと無意識に重ねてしまったからなんだと思います。 だってついつい珠晶の話をしてしまうくらいですもの(笑)  珠英もそれを分かっていて、 珠晶に会いに行けと言われた時は少なからず楽しみと緊張が入り混じったと思います。
 時間が空いてしまっても最後の贈り物を届けようと思ったのは、 やっぱり頑丘なりの思いやりだと思います。 珠英までもが「贈り物」になったのはたぶん本人の意図していないことでしょうけれど。

>>饒筆さん
 こちらこそ初めまして! ご感想ありがとうございます。
 離れて暮らす親父と娘(笑)ほんとうにそんな感じですね。 それぞれ確固たる自分の道があって、交差していた時からどんどん離れていっても、 一度繋がった絆は切れなくて、お互いを案じずにはいられない。 時間が空いても最後の贈り物を届けようと思うあたり、 頑丘の義理の通し方が親父っぽいなと思ったりしました。
 利広(笑)珠晶に一時的とはいえ忘れられて可哀想に(笑)まああの人は特殊ですからね。 仕方ないでしょう(苦笑)

>>ネムさん
 ネムさん、初めまして!
 頑丘が最後の贈り物を珠英に託したのは、 少しは「珠晶と気が合うだろう」というような考えがあったかもしれませんが、 それ以上の考えはなかったと思います。 ネムさんのいうように、自分の道を確固とした足取りで進む頑丘、 珠晶をいつも案じる頑丘を見て育ったから、珠英も自分で自分の道を決めたのだと思います。
 花便り、すてきな言葉ですね。永遠には続かないけれど、まだ優しい便りは終わらない。 ほっこりしていただけてよかったです。

>>瑠璃さん
 誰かが誰かを想うこと、そういう大切なことが途切れずに続いていく、 その奇跡的な始まりの春を書かせていただきました。
 珠晶のかけがえのない人がまたひとり、増えました。 まだ悲しむことはない、だって想いは続いていくから。
 ご感想、ありがとうございました。

そう言うならば 桜蓮さま

2016/05/21(Sat) 20:49 No.705
 ふみ様、初めまして。桜蓮と申します。
 私も、主要人物の中で「桜が嫌い」と言い放つ人がいるならば、 それは珠晶だろうなと思っていました(笑)。 桜の中に憂鬱ばかりを見ていた彼女ですが、珠英との出会いで、 これから少しずつその気持ちが変わっていくといいですね。
 しみじみとしたお話を読ませていただき、どうもありがとうございました!

ご感想ありがとうございます! ふみさま

2016/05/22(Sun) 20:59 No.750
 桜蓮さん、はじめまして。
 やはりそう思われますか(笑) 珠晶で話を書こうと思ったとき、 真っ先にあのセリフが出てきて自分でも思わず苦笑いしてしまいました。 一人で桜を眺めて憂鬱になっていた珠晶には、 珠英と一緒に桜を愛でる楽しさを味わってもらえたらいいな、なんて思います。

無題 篝さま

2016/05/23(Mon) 22:25 No.811
 「死んでしまったらそれで終わり」と幾度となく繰り返す珠晶が、 珠英との出会いで、その先に未来と希望を見出すその変化に、 出会いは人を変えるのだと改めて思います。
 珠晶が珠英と出会って変わったように、 珠英も珠晶と出会って新たな何を見出し繋いでいくものがあったら嬉しいなと願うばかりです。
 素敵な作品をありがとうございました。

篝さんへ  ふみさま

2016/05/23(Mon) 23:09 No.827
 ご感想ありがとうございます。
 『図南の翼』の墓場のシーンから発想を得て、 珠晶はきっと「死んでしまったらそれで終わり」 だと思っていたんだろうなというところからこの話は始まりました。
 出会いは人を変える、本当にその通りですね。 珠晶と珠英と、二人でまた関わりあいながら変わっていってくれたらいいなと思います。
背景画像「MIX-B」さま
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