「宝重庫」 「玄関」

「 まどろみの午後 」

絵 ・ くうさま

まどろみの午後

まどろみの午後

 くすり、と笑う気配に、班渠は片目を開けた。 己の上でまどろむ麗しき女王を起こさぬよう気をつけながらも、班渠は 現れた人物に威嚇の目を向ける。

「──何もせぬよ」

 女王の伴侶は笑いを含んだ声でそう言い、胸許を肌蹴たまま眠る女王に、 そっと己の上着を掛けた。

「これを見る者は、俺とお前だけでよい」

 密やかな囁きを落とし、女王の伴侶は己もその足許に寝転び、すぐに寝息を 立てた。班渠は小さく頷き、再び目を閉じた。

2006.10.01.
(御題其の四十二)
くうさん素敵漫画   も併せてご覧くださいませ♪
(別窓開きます)
 「くぅいえーす」のくうさんに駄文を押し売りした挙句、強奪した素敵絵でございます!
 くうさんは「上掛け咥えた驃騎が傍に控えていて、雀胡が今まさに懐に潜り込もうと してるんですが…」とコメントされていましたが、私の腐れた目には見えませんでした……。 で、私の「萌え」をぶち込んだ上の拙文を送りつけたわけなのでした。

 そしたらなんと、素敵漫画をお返しにいただいてしまいました〜。 どうしましょう!  (だからそう興奮しないで……)
 くうさん、駄文を受け取ってくださった上に、素敵絵・素敵漫画をありがとうございます!  私は幸せです〜。 (←暑苦しいってば……)

(無断転載厳禁。勝手にお持ち帰らないでくださいね!)

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くぅいえーす

2006.10.05. 速世未生 記
背景画像「翠琅庵」さま
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