御題其の三十七
(1周年記念リク第1弾)
怒号の裏で
「小松尚隆っ! いい加減にしろ! 貴様は当分、金波宮出入り禁止だ!」
物凄い怒号とともに、景王陽子は延王尚隆を禁門から蹴りだした。
「ぐはぁっ!」
尚隆はもんどりうって倒れ、そのまま岩棚から姿を消した。己の視界から不愉快な人物を排除した陽子は、満足そうな笑みを見せる。
「主、主上〜〜〜!」
「なんてことをなさるのです〜!」
駆け寄る門卒が、真っ青になって叫んだ。しかし、陽子は不敵な笑みを見せた。
「このくらいでくたばるようなひとじゃないよ」
「主、主上……」
国主景王は、緋色の髪を靡かせ、颯爽と踵を返す。
(ああ、私の主上は、なんと凛々しいのだろう……)
主が放埓な隣国の王を禁門から蹴りだしたと聞いて、景麒は清々しい気分でいた。その場面を想像するだけで、うっとりとした笑みが浮かぶ。
「ぐふふふ……」
「ね、ねえ、祥瓊、台輔がヘンよ……?」
「台輔はいつもヘンじゃないの……。ちょっとお傍から離れたほうがいいわよ」
麒麟とは思えない悪鬼のような顔で不気味に笑う景麒には、鈴と祥瓊のそんな囁きも耳に入らなかったのだった。
2006.09.10.
──ひゃあ〜〜〜!
け、景麒贔屓の方、(いたら)
ほんとにごめんなさい!
も、妄想が止まらない〜!
──戯言を「申し上げましたが、「1周年記念リクエスト」第1弾!
Hさまリクエスト、
- 「ギャグの箱庭」として超短編集を。禁門からたたき出された延王が雲海に落ち、
延滅亡・慶滅亡・・・「慶賀」に至らず・・・夢とか (Hさま・陽子・コメディ・お任せ)
でございました。バカバカしくてごめんなさい〜〜〜!
2006.09.10. 速世未生 記
(御題其の三十七)
Hさま
2006/09/10 15:14
ゥホホホ・・・・!!!!
こんにちは。
景麒登場とは思いもかけない展開で、お莫迦具合もうれしいです。
「1周年記念リクエスト」第1弾!というのもうれしいです。
「ギャグの箱庭(ハ・コ・ニ・ワ)」ですからね、まだまだお莫迦なものを期待していますよ。
しまった、と思っても遅いですよ!
Hさま
2006/09/10 15:19
わすれもの
「(いたら)」が・・・「プッ!」でございました。
けろこさま
2006/09/11 00:11
ブハ〜〜ッ!
景麒の壊れ具合が良いです〜。
ある意味失道してますよ、景麒が(笑)
そうです、超短編「集」ですものね〜。
まだまだ楽しみにしていますよ〜。
未生(管理人)
2006/09/11 05:36
げげげっ!
「短編集」でしたか〜〜〜!
──油断したな(←ちゃんと読め!)
えぇ〜ん、こんなの、続きかけるかなぁ……。
期待しないで気長にお待ちくださいませ……。
Hさま>
>「(いたら)」が・・・「プッ!」でございました。
あ、いや、拙宅のお客様でお声を上げていただいていらっしゃる方は、
圧倒的に「陽子主上贔屓」、次は「尚隆贔屓」、少数精鋭熱烈「浩瀚贔屓」なものでして……。
「景麒贔屓」な方、是非お声を上げてご反論いただきたく……!
けろこさん>
私も実は「それでいいのか、景麒!?」とツッコミを……!
──裏で暗いシリアスに詰まってるとバレバレの出来でしたね……。
メッセージ、ありがとうございました!
ひめさま
2006/09/12 19:27
こんばんは〜〜
少数精鋭熱烈「浩瀚贔屓」・・・
なんという心地よい響き・・・・
超短編「集」・・・けろこさん、ご賛同をいただき、感謝申し上げます。
やはり、ワタクシ達は「臣」なのでしょう。
管理人様がどういう状況であれ「読みたい!!」と主張してしまうところでございます。
続きでなくても「寄せ集め」で結構です。気なが〜〜にお待ちいたします。
けろこさま
2006/09/12 22:18
こんばんは。
一周年リク発表を読んだ瞬間、なんて上手いおねだりの仕方なのかしらと思い、さらに、
なんて太っ腹な管理人様vと感心したのですよ〜。
まさか気づいていなかったとは…
ギャグですし、続きより別の切り口からとか、他の場面とか、寄せ集めがよさそうですね。
…タッグを組んでいるわけではないのですが、なぜかひめさんとは一緒に奏上していますね〜。
ツボがにているのかしら。
管理人様には要注意「臣下」でしょうね(笑)
未生(管理人)
2006/09/13 06:24
なかなか怖い「タッグ」ですね〜!
そのうち、きっと弾けてまたバカバカしいものを書くと思います。気長にお待ちくださいませ。
ひめさん>
少数精鋭熱烈「浩瀚贔屓」、お気に召していただけて嬉しいです。
ほんとにそうですよ。数は少ないけれど、「浩瀚贔屓」の方々は密かに熱いです。
けろこさん>
陽子主上並みに鈍い管理人でごめんなさい〜!
というか、私が墓穴掘ってますね……くすん。
メッセージ、ありがとうございました。