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御題其の五十

かの方の至福

 尚隆に呼び出されて堂室を訪れた。扉を開けると、尚隆が満面に笑みを浮かべて手招きする、陽子は首を傾げながらも尚隆が腰掛ける榻に歩み寄った。
「まあ座れ」
「──?」
 促されて隣に腰掛けた。見上げると人の悪い笑みが目に入る。少し警戒する陽子に、尚隆は大きく笑う。
「──何考えてるの?」
「そう案じるな」
「だって……」
「──動くなよ」
 え、と思う間もなく、尚隆は陽子の膝に頭を乗せて寝そべる。動くな、と言われるまでもなく、陽子は硬直した。
「面白い顔だ」
 そう言って微笑む尚隆は、なんだかとても嬉しそうで、陽子はほんのりと頬を染めた。

2006.11.27.
 土曜日に調子に乗って夜更かししたら、昨日はやっぱり使い物になりませんでした。 けれど、日常生活に呑まれて忘れていたことを思い出したから、いいことにします。
 お話を書くことすら日常生活に呑まれてしまう──。 でも、退屈に感じる日常が、如何に大切なことか。 平穏な日常を送れることを感謝しつつ暮らしていきたいです。 クリスマス・ソングが流れる時期になると、キリスト教徒ではないけれど、 そんな敬虔な気持ちになります。
 そんなわけで、「子供返り尚隆」第1弾。 陽子を伴侶と公にできるまで、じっと我慢していたことを、沢山出すんだろうな〜 との妄想でございます。

2006.11.27.  速世未生 記
(御題其の五十)

けろこさま

2006/11/28 22:49

 子供返り第一弾! さっそく書いてくださってうれしいです〜v
 ええ、ええ、もう一杯いっぱい恋する我儘を言ってください、やってください!
 陽子主上に手ずから食べさせてもらったり、延王が食べさせてあげたり、禁門で抱きついたり、 などなど。
 周りが「いい加減にしろー!」と怒鳴りたくなるようなことを陽子さんにしてやってください!

 ―陽子さんの恋する我儘なんて書けないでしょうから、尚隆のだけでガマンしますから〜v(笑)

未生(管理人)

2006/11/29 08:46

 けろこさん、いらっしゃいませ〜。
 「子供返り尚隆」をお楽しみくださってありがとうございます!  け、けど、またそうやって、私に書けそうもないものを羅列してくださいましたね……(泣)。
 そして、確かに、「陽子さんの恋する我儘」は無理です!(爆)  よっぽど頭が壊れない限り!  書いたとしてもオマケで、しかも人目に曝すのは一瞬だろうなぁ……。
 メッセージ、ありがとうございました!

けろこさま

2006/11/29 19:13

 え? 尚隆のワガママ、これでもかなり自主規制したのですよ。 尚隆にはあーんな我儘やこーんな我儘して欲しいのですけどねぇ(妖笑)
 陽子については、絶対書けない(大胆なのはさらに無理)と判っているのですが、 陽子「攻」尚隆「受」な〜んて読んでみたいですね(ニッコリ)
 無理と判っていてここで呟く私って鬼ですわね〜(オ〜ッホホホ)

未生(管理人)

2006/11/30 14:45

 ──けろこさん、アナタ、私に喧嘩売ってますね?(笑)  ええ、普段なら売られた喧嘩は買う主義でございますが、今はちょっと止めておこう〜。
 そのうち態勢を充分に整えてから逆襲を考えますね(笑)。 ──なんだか、それを狙われているような気がしないでもないですが。
 メッセージ、ありがとうございました!
背景画像「幻想素材館 Dream Fantasy」さま
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