「目次」
「玄関」
御題其の九十一
女王さまの想われ人
「仕事のし過ぎで頭をどうかなさったのですか?」
「仕事をし過ぎたから、頭は冴えわたっておるぞ」
「──ご老体なのですから、もう少しご自愛くださいね」
「お前が老骨に鞭打ってどうする」
国主景王の執務室に向かっていた女史と女御は、回廊にまで響く白熱した舌戦に顔を見合わせた。
「また、中身のない会話を……」
「──相変わらずねえ」
我が女王は、伴侶の前でもちっとも変わらない。鈴と祥瓊は、肩を落としつつ苦笑する。そして、執務中の主に代わり、隣国の王をもてなしたのだった。
2008.06.24.
──いろんなものに詰まって、つい書き流した小品でございます。 ほんと、中身がないですね〜。お粗末でございました。
2008.06.24. 速世未生 記
(御題其の九十一)
背景画像「幻想素材館 Dream Fantasy」さま
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