決まりとは、何を守るものなのか。
守られるべきものを守るためにあるのが決まりなのだと思います。
けれど、悲しいかな、やがて決まりは一人歩きを始め、ときには作った者の意図しない方向へと進むことすら
あります。
決まりを明文化するからには、線引きをしなければならない。
どこで線を引くかは、その時の状況で変わってくるもの。
だから、「決まりだから守る」のではなく、「何を守るための決まりなのか」を、意識したいのです。
理の隙間を縫う「黄昏の岸〜」を読むと、いつもこんなことを考えさせられます。
──とか、硬いことを述べておりますが、先日一気書きしたはいいけれど、誤って全消去してしまったものを、
なんとか発掘したので出してみただけなのでした。お粗末でございました。
2009.03.12. 速世未生 記
(御題其の百十四)