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常世語のお題

騒がしい飯堂しょくどう

「ほら、好き嫌いしてちゃ大きくなれないわよ、桂桂」
「はーい……」
「俺はもう大きいからいいんだ」
「──子供みたい」
 嗜める鈴に、神妙な桂桂、開き直る桓魋かんたいに呆れる祥瓊、そして、楽しげに笑う遠甫。
「──ほんとに騒がしくて悪いな、李斎」
 頭を掻く虎嘯に、李斎は微笑して首を横に振る。賑やかな飯堂は、この若い国そのもののように活気に満ちている、と感慨深く思って。

2007.06.18.
 体の調子がよくなった李斎は、こんなふうに癒されて欲しいな、という妄想でございます。 きっと、普段は桓魋かんたいは いないとおもいますが……。

 (桓魋かんたいの嫌いなものは何だろう? との疑問を提示されました。 なんでしょうね? そんな妄想に身を任せるのもまた楽しからずや、でございます。07.09.追記)

2007.07.02.  速世未生 記
(常世語のお題「さ」)
背景画像「篝火幻燈」さま
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