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常世語のお題
年老いた
門衛
(
もんばん
)
「昨日来た子が、妖魔を倒したんだって?」
「そうなのよ」
固継の里閭を守る門衛が蘭玉に話しかけてきた。亡くなった子供たちは気の毒だったな、と門衛は蘭玉を労う。蘭玉は沈痛な面持ちで頷きながらも応えを返す。
「陽子がいなければ、私たちも助からなかったかもしれないの」
「頼もしい仲間が増えてよかったな」
年老いた門衛は、皺深い顔に笑みをほころばせる。蘭玉は大きく頷いた。
2007.08.07.
せっかく陽子に救われたのに……。 この後の蘭玉を襲った運命を思うと胸が痛くなります(泣)。
2007.08.08. 速世未生 記
(常世語のお題「と」)
背景画像「篝火幻燈」さま
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