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常世語のお題

賑やかな花庁おおひろま

「やあ、相変わらずみんな揃っているね」
 飄々とした声が唐突に響き、大卓についていた人々は一斉に大窓を見つめた。
「そこは出入り口じゃないと、何度言えば分かるんだい」
「お帰りなさいませ」
「今回は早かったな」
「兄さま、お土産は?」
 清漢宮に帰宅した風来坊の次男に浴びせられる数々の言葉。一気に賑やかになった花庁で、利達はひとり苦笑する。良くも悪くも、利広は家族を活気づかせるな、と。

2007.08.07.
 苦労性の利達兄ちゃんも、実は嬉しいのじゃないかと妄想しています(笑)。

  2007.08.08.  速世未生 記
(常世語のお題「に」)
背景画像「篝火幻燈」さま
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