甘い一言@2周年記念リク第1弾オマケ
2007/09/10 17:35
頭、壊れてきています。恥ずかしいくらい甘いです!
第1弾「会いたいときに」の尚隆視点でオマケ拍手其の百四十七でございます。
※ 管理人の作品は全て尚陽前提でございます。
- 登場人物 尚隆・陽子
- 作品傾向 ラブラブ
- 文字数 538文字
甘い一言
雲海の上から訪うのは久しぶりだ。伴侶はまた、麗しい顔に苦笑を浮かべるだろうか。そんな表情を想像しつつ、尚隆は窓を開ける。
堂室の中に身を滑りこませると、瞳を潤ませた伴侶が駆けてきた。そのまま胸に飛びこんできた伴侶を抱きとめて、尚隆は人の悪い笑みを見せる。
「そんなに歓迎されるとは思わなかったな」
いつもなら口を尖らせて反論してくる伴侶が、その華奢な腕を尚隆の首に絡める。胸に顔を埋める伴侶を抱き寄せながら、尚隆は動揺を隠す。伴侶は更に尚隆を驚かせた。
「──会いたかったから」
微かに聞こえた甘い一言──。
「聞こえない」
即座に応えを返したのは、耳を疑ったから。伴侶は答えない。しかし、その頬の火照りは胸を伝い、尚隆をも熱くした。
「──聞こえなかった」
聞き間違いではないと確信しながらも、尚隆は伴侶の頤を持ち上げる。朱に染まった頬を見て笑みを零し、尚隆は伴侶の耳許で囁く。
「もう一度」
息を呑み、身体の力を抜いた伴侶は、尚隆の肩に顔を埋める。そして、その朱唇から漏れる、吐息のような掠れた声──。
「──今、会いたかった」
「会っているだろう」
笑い含みに返しながら、伴侶を抱く腕に力を籠める。尚隆は伴侶の潤んだ翠の宝玉を見つめ、甘い一言をくれた瑞々しい唇に、熱く深く口づけた。
2007.09.10.
後書き
「2周年記念リク」第1弾「会いたいときに」の尚隆視点でございます。
──ごめんなさい、書いていて、痒くなってしまいました〜〜〜!
久々に恥ずかしいです……。
2007.09.10. 速世未生 記