大僕の胸の内
2007/09/10(Mon) 17:02 No.42
「ひょっとして、どちらかは虎嘯の?」
女史と女御が虎嘯と同じく太師邸に住み込んでいる、と聞いた李斎が首を傾げた。とんでもない、と手を振る虎嘯に、李斎はますます首を捻った。
あたふたと李斎に説明しながら、虎嘯の胸には何故か女御の明るい笑みが浮かんでいた。自身も陽子の世話を一手に引き受けながら、甲斐甲斐しく桂桂や遠甫や虎嘯の世話まで引き受ける鈴の顔が。
それは賑やかだ、と笑みを見せる李斎に、まったくだ、と返した。陽子の頼みとはいえ、虎嘯にとって堅苦しい宮仕えを続けるにはかなりの忍耐が必要だった。
仲間がいるからこそ、こうして太師邸に気の置けない仲間が集るからこそ。虎嘯は格式ばった連中が闊歩する宮中にいられるのだ。李斎に笑みを向けながら、強くそう思った。しかし。
賑やかな仲間たちの中で、いつも真っ先に鈴の顔が浮かぶのが何故なのか。
虎嘯がそれについて深く考えることはなかったのだった。
2007.09.10.
後書き
2007/09/10(Mon) 17:17 No.43
またもや思ったものを仕上げることができませんでした〜。
けれど、苦手なコメディは、頭が壊れたときにとっとと書いてしまったほうがよいのかも(笑)。
やっぱり〜な出来上がりになってしまいました。
自覚症状もなければ誰かが突っ込む隙もない……(笑)。これじゃダメですかねぇ?
Kさま、リクエストありがとうございました〜。
2007.09.10. 速世未生 記
- 虎嘯が恋をしたらどんな恋煩いを? 自分の気持ちを持余して悶々する?
相手がこっちを振り向くよう努力する? さっさと告白?
――あの性格だから案外無自覚のままで周りがヤキモキしたりして(笑)
ご感想ありがとうございます 未生(管理人)
2007/09/11(Tue) 05:58 No.45
Kさま、いらっしゃいませ〜。早速のご感想をありがとうございました!
虎嘯らしい、とおっしゃっていただけて、ひと安心いたしました。
そしてまた妄想を喚起することをおっしゃる(笑)。
里帰りした夕暉にでも突っこんで欲しいネタですね♪ またよろしくお願いいたします〜。