素直な心@3周年記念リク第1弾オマケのオマケ
2008/09/25(Thu) 18:18 No.103
素敵な作品が次々と投下されております。ありがとうございます〜。
時間がなくなってしまいましたので、レスは明日させていただきます!
さてさて、管理人は胸のもやもやをやっと昇華できました!
ひめさん作#46「その指先にあるものは(第2弾)」の連鎖妄想をどうぞ。
- 登場人物 陽子・鈴・桂桂
- 作品傾向 ほのぼの・コメディ?
- 文字数 510文字
素直な心
2008/09/25(Thu) 18:21 No.104
姿を隠していた祥瓊は
桓魋とともに路亭にいた。桓魋の腕の中で涙を零す祥瓊は、露を宿す花のようで、女の陽子から見ても美しかった。陽子は鈴とともにそっとその場を離れたのだった。
庭院の向こうから桂桂が駆けてくるのが見えた。陽子は立ち止まり、息を切らす桂桂を迎える。桂桂は心配そうに訊ねた。
「陽子! 祥瓊は見つかった?」
「うん。もう大丈夫だよ」
陽子はにっこりと笑んで答えた。心優しい桂桂がぱっと笑みをほころばせるのを楽しげに確かめながら。
「どこにいたの?」
「ほら、見て」
「陽子ったら!」
問いを重ねる桂桂に応え、陽子は祥瓊のいる路亭を指差した。鈴が慌てたように声を上げる。けれど──。
「きれいな爪だね」
桂桂は嬉しげに笑い、そう言った。その視線の先にあるものは、祥瓊のいる路亭ではなく、陽子の赤い爪。
「……」
陽子と鈴は絶句する。それから、顔を見合わせて大笑いした。襦裙を着ないなら爪くらい女らしくしてちょうだい、と祥瓊に泣きつかれ、磨いて染めたのだ。
「──僕、変なこと言ったかな」
桂桂は不安げに陽子を見つめる。笑み崩れた陽子は、そんな桂桂をぎゅっと抱きしめて囁いた。
「素直だね、桂桂」
桂桂はうっすらと頬を染め、鈴は深い溜息をついていた。
2008.09.25.
後書き
2008/09/25(Thu) 18:25 No.105
ひめさんの「その指先にあるものは(第2弾)」を拝見して以来、ずっともやもやしておりました。
けれど、なかなかそのもやもやを言葉に表すことができず、悶々……。
最終日に間に合ってよかったです。
ああ、やっぱり拙宅の陽子主上って……(苦笑)。皆様にも笑っていただけると嬉しく思います。
まだまだ駆け込み投稿をお待ちいたしております。最後までよろしくお願い申し上げます。
2008.09.25. 速世未生 記
ありがとうございました! 未生(管理人)
2008/09/26(Fri) 06:04 No.113
ひめさん>
連鎖妄想をお許しいただき、ありがとうございました。
ところどころ科白を変えてしまい、ごめんなさい。お喜びいただけて光栄に思います〜。
けろこさん>
くくく、陽子主上は桂桂が自分より大きくなっても、ぎゅってしそうですね♪
桂桂より周りが慌てそう(笑)。お楽しみくださってありがとうございました!
今回ニアミスが凄いお二人、メッセージをありがとうございました!