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捏造艶聞小説(尚陽Ver)です 饒筆さま

2011/09/10(Sat) 12:32 No.31
 こんにちは。未生さま、台風に地震、大事なくて良かったですね〜。
 さて、イロイロ考えたのですが、これが一番スッキリ纏められそうだったので、 捏造艶聞小説(尚陽ばーじょん)を献上いたします。
 我亦紅のごとく華の無い一品ですが、どうかお祝いの花だとお受け取りくださいませ。 今回は何色の本にしましょうかね・・・?

 秋桜より薔薇にしてみました(笑)
捏造艶聞小説より一節

薔薇色の本

饒筆さま

2011/09/10(Sat) 12:34 No.32
 どうして?
 あなたと過ごす時間は、矢のように過ぎて。もう夕暮れ。風が冷たい。
 赤い夕陽が胸まで焦がす。
――攫って、なんて言えない。
 あなたは帰らなきゃならない。
 苦しいほどわかっているけれど。あと少し――もう少し。
 袖を引く指に、力が入る。
「どうした、陽子?」
 愛しい笑顔。でも、駄目。私は笑えない。
 零れそうなの、涙が。張り裂けそうなの、胸が。
 お願い。どうか――崩れそうな私を、抱き留めて。
 揺れる瞳に全てを託す。
 視線が絡んで、時が止まって――あなたはふっと微笑んで。
「そんな顔をするな」
 温かい手が頭に乗った。
 違う。違うわ。私が欲しいのは、優しさじゃない。
 その瞳の奥の熱情が、胸に荒れ狂う激しさが、忘れられない温もりが・・・あなたの愛が欲しいの。
 広い胸にそっと寄り添い、額を預ける。
 頬を滑らせ、おずおずと腕を回せば――不意に、力いっぱい抱き締められた。
「・・・莫迦。このままじゃ、帰れないだろうが・・・」
 なんて愛い奴だと漏らす吐息が熱い。
 ああ、あなたが好きよ。どうしようもなく好き。
 ぎゅっとしがみついて。もう離さないで。
 
 ・・・今日が終わるまで帰さない。

<了>

後書き 饒筆さま


 殿、いつまでも帰れません(笑)

ひゃあ! 未生(管理人)

2011/09/10(Sat) 16:02 No.33
 饒筆さん、いらっしゃいませ〜。
 ラ、ラブラブですね! オチは、オチはドコ?  と焦ってしまいましたが、ラブラブのまま終わりましたね!  まだ心臓がバクバクしております〜。
 素敵な「艶聞小説」をありがとうございました! どうぞまたいらしてくださいね。

例の小説なんですよね(笑) 瑠璃さま

2011/09/11(Sun) 00:30 No.40
 わたしも思わずオチを探しちゃいましたが、考えてみたらこれ、例の小説なんですよね。
 いやもう、熱。
 こんな陽子さんが目の前にいたらそりゃあ帰れませんわ。 わたしは絶対帰らん(笑)。

捏造だとなぜか書けるんですね〜 饒筆さま

2011/09/11(Sun) 13:03 No.45
 コメントありがとうございます〜!

>未生さま
 お楽しみいただけて良かったです〜♪
 実は、尚隆ファンを全員敵に回しそうなオチを考えていたのですが、 それではお祝いにならないので自粛しました(笑)
 我ながら自粛して大正解だと思います(爆)

>瑠璃さま
 ええ、例の小説でございます(笑) 老師は雁でもひと儲けを企んでおります。
 以前、連休最終日に、新幹線の最終列車に乗ったことがありまして、 そりゃあもう別れを惜しむあまり、 ホームで人目を気にせず愛を確認しまくっているカップルにあてられて、 自棄ビールを呷った経験がございます。
 きっと遁行で護衛している使令たちはそんな気分です。

どこかで声が ネムさま

2011/09/11(Sun) 20:12 No.50
 読んでいるうちに、仕事中にこっそり読んでいる女官達の「あぁ、主上お可哀相!」 「待って、この展開だと…」「いや〜ん、延王様ったら〜」 という黄色い声が聞こえてきました。 それを陰で聞きながら書き足している老師の姿も…
 関東は暑さのぶり返しで頭がやられそうです(^^;)

私にも聞こえます 饒筆さま

2011/09/13(Tue) 22:28 No.61
「いや、あの景女王の御気性でこの展開は有り得無いのでは?」 「なんか尚隆、無駄に格好つけすぎじゃね?」
 (@玄英宮にて、某官吏と某台輔の会話)
 関西も熱中症注意報が出るほど暑すぎです・・・。

 蛇足:某サイトで教えてもらったのですが、「熱中症」をゆっくり言うと 「ね、ちゅう、しよう」になるそうです。
 お粗末さまでした〜。(逃げるが勝ち!)
背景画像「幻想素材館 Dream Fantasy」さま
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