二 人 で …
作 ・ けろこさま
2009/05/17(Sun) 18:58 No.370
桜が散って淋しそうだった貴女。
そんなとき、王宮の隅にひっそりと咲いていた、桜に良く似た小さな花を見つけて、鉢植えにして貴女に渡したんだよね。
これで桜が散っても寂しくないよね?て言ったら貴女は、そうだね、ありがとう、と笑ってくれたっけ。
僕が下に降りると決めた時、少し増えたそれを持って、貴女はお気に入りの場所に連れていってくれた。
ここに植えるから、この花でここが一杯になる頃に一緒に見ようね。二人だけの約束だよ。
そう言って僕を送り出してくれた貴女。
今どうしているだろう?
あの花はどれくらい増えたろう?
待っていてね、必ずそこに戻るから。
――そして二人だけの約束を果たそう、一面桜色の丘の上で――
あとがき けろこさま
2009/05/17(Sun) 19:13 No.371
この話は、思いついたときから最終日近くに落とそうときめていました。
毎年、桜の後に新聞に載る芝桜の写真を見て、いつか見てみたいと思っています。
そんな思いを成長した桂桂に託させていただきました。
お気に召してくださるとうれしいです。
そして、勝手に桜の出てこない話を落としてすみません。
さて、約2か月間、最後まで踊り続けさせて頂きました。
毎度のことですが、一緒に楽しんでくださった皆様、そして、踊り狂う私を寛容なる心で
受け入れてくださった管理人さま、ありがとうございました。
残り時間、最後までどうぞよろしく。