在りし日@管理人作品第6弾
2013/05/27(Mon) 13:15 No.569
皆さま、こんにちは。いつも祭にご投稿・レス・拍手をありがとうございます。
本日の北の国、最低気温は13.7℃、最高気温は今のところ25.3℃と夏日超え。
漸くこの時季らしくなりました。
少し前までストーブを焚いていたとは思えません(苦笑)。
それでは桜開花情報まいります!
5/26、遂に稚内にてえぞやまざくらが開花いたしました!
また、5/25に釧路、27には網走にてえぞやまざくらが満開となりました。
桜前線、とうとう終着でございます。
皆さま、長らくお付き合いくださりありがとうございました〜。
北の国では昨日の祭終了日に滑りこみでライラックが開花したそうでございます。
季節は春から初夏へと移ってまいりますね。
皆さまのお住いの街はもう暑い所が多いのでしょうが(苦笑)。
さて、ラストスパート中の管理人、ひとつ仕上げたものを投下いたします。
ほんの短い散文くさい代物で、尚隆登遐後末声注意小品ではございますが、
よろしければご覧くださいませ。
※ 管理人の作品は全て尚陽前提でございます。
- 登場人物 陽子・尚隆
- 作品傾向 しっとり(尚隆登遐後末声注意!)
- 文字数 203文字
在りし日
2013/05/27(Mon) 13:17 No.570
愛している。
密やかな囁きは、どこから聞こえるのだろう。声を頼りに手を伸ばす。その手を引き寄せる力強い手。それは、懐かしい、愛しいひとの手。
抱きしめる胸に身を預け、低い囁きに酔う。その腕も、その声も、遠い日の幸せな幻。分かっているからこそ願う。
まだ、消えないで。もう少し、ここにいて。
目覚めると、陽子は桜の幹を抱きしめていた。
ああ、あなたはここにいるんだね。
陽子は再び目を閉じて、古木にそっと頬を寄せた。
2013.05.27.
後書き
2013/05/27(Mon) 13:20 No.571
末声連発でごめんなさい。この小品、書き始めの日付は4/21でございました。
短いものほど時間がかかる(苦笑)。
お粗末でございました。
2013.05.27. 速世未生 記
(会いたくなったら)またおいで 饒筆さま
2013/05/27(Mon) 23:18 No.574
No.504ひめさまの桜の精が二人の魂を呼び寄せ、抱きしめてくれているのでしょうか。
在りし日の幸せを預かってくれる場所があるのなら、こんな心強いことはありませんね。
帰り際には、またおいで、と声が聞こえるかもしれません。
陽子さん、元気出してね。
愛のささやきが切ない・・・ 翠玉さま
2013/05/28(Tue) 11:28 No.589
桜の余韻が残る美しいお話でした。
浩瀚は桜に陽子主上を見、陽子主上は殿を見るのですねv
もっとも、金波宮の殆どの者が桜に陽子主上を偲びそうですが。。。
玄英宮の皆様はどうなんだろう、六太なら桜に尚隆を見てくれるかな?
美しい余韻は何処に行った・・・(あれ?)
ご感想御礼 未生(管理人)
2013/05/28(Tue) 22:12 No.598
饒筆さん>
そうですね、桜の精はいつまでも陽子主上を待ち続けております。
けれど、陽子があの桜に会いに行けないののかもな、と思います。
このような拙文に温かなお言葉をありがとうございました。
翠玉さん>
陽子登遐後、誰もが桜に陽子を見るのでしょうね。
陽子がずっと桜に尚隆を探していたように……。
私的には、尚隆は六太を連れて逝き、
陽子は景麒を置いて逝くと勝手に思っております〜(妄想炸裂)。
いる場所は ネムさま
2013/05/29(Wed) 23:22 No.613
本当は、尚隆は既に陽子の内に在るような気がします。
でも生きている人間は、触れ合えないと寂しいから、桜を抱く…
そんなことを思いました。
切ないです 空さま
2013/05/30(Thu) 00:40 No.619
陽子さんが今抱きしめている桜の木には、豊かに花が咲いているのでしょうか?
葉桜になっても、葉が全部落ちても、
きっと愛しい人の思い出がいつでもその幹に触れるとよみがえってくるのですね。
何度も何度も訪ねては想う、美しくも泣けてしまう情景でした。
遅くなりました<(_ _)> 未生(管理人)
2013/06/01(Sat) 09:24 No.703
ネムさん>
そうですね、胸に宿る伴侶を桜に投影しているのかもしれませんね。
触れあえないと淋しい……ああ(泣)。
空さん>
始めは桜の季節に、気持ちが落ち着いてからは四季折々に、
陽子は伴侶が遺した庭院の桜に寄り添うのだと思います……。
お二人ともご感想をありがとうございました。遅くなってごめんなさい。