「投稿作品集」 「17桜祭」

梨木の中の桜 未生(管理人)

2017/04/23(Sun) 16:10 No.307
 凛さん、6年半ぶりの新作を桜祭に寄せていただきありがとうございます!  以前ご参加の折にも申し上げましたが、作品を携えなくてもどうぞお声を上げてくださいね!  管理人、同窓会の幹事気分でお待ち申し上げておりますので。

 新緑の梨林に咲く1本の桜の樹が見えました。 とても色彩豊かで、羅人が表現を夢見るに相応しい景色でございますね。
 そして納得いく陶鵲を作れなくて宴に参加できないと思い詰める羅人の彼女が切ないです。 参加してくれない方が淋しいんだよ! と肩を叩きたくなります。 宴当日にこの場所で青江に会えてよかったですね。
 陽子主上が美しい射儀に目を細める未来が見えるような素敵なお話を ありがとうございました。

降りた! ネムさま

2017/04/23(Sun) 21:44 No.308
 凛さん、これはあの写真の時「降りてきそう」とおっしゃった一品でしょうか。 久々に凛さんの新作を読めて幸せです!
 変わらず情景が浮かび上がるような作品ですね。 羅人達の熱意とそれを見守る青江のやさしい眼差しが伝わってきます。 羅人の女性が簫蘭に見えたのは、彼女が自分の作った梨の森から、 新しい別の森を育ててほしいという、匠としての想いのような気もします。
 また始めの羅人達の宴も、うれしいです。 自分達の作った陶鵲の射儀を見られない彼らに、 こういうことが許される時代が慶に訪れたように思います。
 萌ゆる春の情景をありがとうございました!

沁みました…  瑠璃さま

2017/04/23(Sun) 22:25 No.311
 凛さま、初めまして(でよろしかったでしょうか;ビクビク)。瑠璃ともうします。
 この羅人の彼女は、とても生真面目な方なんでしょうね。 何気なく一歩を踏み出すことにとても気負ってしまう。
 青江が昔を顧みたくなって向かった場所に桜が咲いて、彼女がいて。 新たな何かが始まる予感に幸せな気分になりました。 きっと綺麗な陶鵲ができるんでしょうね。
 なんとも沁みるお話でした。ありがとうございます!

感想ありがとうございます 凛さま

2017/04/24(Mon) 20:43 No.317
☆未生さん
 このお話にはモデルがおりまして。多分お気づきだと思いますが あおえ…いやいや青江(せいこう)は未生さんを思いながら書きました。
 私も未生さんのお立場だったら同じことを思うのに、 なんでいろいろ考えちゃうんでしょうかね〜。
 そんなメンドクサイ私の言い訳満開がこの話の前半パートとなりました。
>参加してくれない方が淋しいんだよ! 
 ホントにね〜、諦めきれずにこっそり陶鵲かかえてね。 彼女は誰にも見つからない場所だと目星をつけ 朝から徒歩でやってきたという裏設定。 まさか人が来るなんて、しかも青江さま?! ええっっ
 ってなる訳ですよ。こそこそはいけませんな。 なので彼女には乗り慣れない騎獣にまたがりちょっぴり怖い体験をしていただくという プチお仕置きを用意しました。

☆ネムさん
 実はこの話随分前に暗礁に乗り上げそうな所を、 ネムさんのあの画像で「ああ。見上げればいいのか」と ひらめきまして。本当に有難うございます。
 情景…浮かび上がっていますでしょうか。 今回は空間の想像が何とも自信がなくてですね。 原作の上から見下ろせば桜が隠れている(そういう設定)でも 下から見上げれば桜が見えるでどうだろうとか 谷底とか言われているくらいだから羅人府から相当したじゃないとまずいな、 でもそうすると騎獣使わないと早い移動は無理だぞとか 辻褄合わせが楽しくも苦労しました。
 羅人達の宴は書いていて楽しかったです。 たしか陶鵲は全然必要でない年もあるんですよね。 でも羅人は言われればすぐに用意できるように粛々と陶鵲作りの研究をする。 お披露目会ぐらいあってもいいですよね〜。

☆瑠璃さん
 私は瑠璃さんが初めて桜祭りに参加されたのを覚えていますよ〜。 それからあっと言う間に自サイトを立ち上げ沢山ご作品を描いてくださり、 すごいなぁ〜と思ってました。
 私なんか諸先輩の企画に乗っかるだけのぬるま湯が心地よく、 自サイトを作るまでに1.2年は遊んでました。
 今回のお話。青江は丕緒と離れてからかなり年月が経過し、 沢山の部下を抱える頼れる羅人の長になった事にしています。 それで上に収まると下の気持を忘れそうになる。 宴に何故か参加しない部下を思い、昔自分はどうだったんだろうと振り返りたくなった そんな感じかなぁーと。 そして時間は過ぎれば何かが変わる。この一件がいい化学反応になるといいですよね。

じんわりと 篝さま

2017/04/24(Mon) 22:15 No.319
 宴の様相に、こつこつと技術を磨き、各々が切磋琢磨して高みを目指す、 羅人たちの熱意と誇りを見た気がします。 彼らの中に丕緒の想いが脈々と紡がれているようで、何だか嬉しくて温かくて。
 そして、己の満足のいく形に出来なくて、もがいて足掻いて苦しんだ女性羅人、 そんな彼女を愛おしく思います。苦しい思いを抱えながらも、陶鵲に魅かれ、 この仕事を止めようとは微塵も思っていない、 その芯の強さがいつかきっと彼女の願いを叶えてくれると信じております。

 素敵なお話をありがとうございました。

嬉しい....! 文茶さま

2017/04/24(Mon) 22:26 No.320
 丕緒が優しい顔で「風変わりな王」と話す姿が浮かんできて、とっても嬉しくなりました。 あの「通じた」瞬間が思い出されて。
 羅人の彼女は、青江に会わなかったら作った陶鵲をどうするつもりだったのでしょう?  とっておくのか、まさか壊す!? 駄目駄目!  ちゃんとお披露目出来るようで良かった〜! と、 読んでいて一人で青くなったりホッとしたりで(笑)。
 あの優しく繊細な青江が、様々な境遇を乗り越え羅人の長となる。 その立派に成長した姿が見られて嬉しいです!

レッツ☆パーティー! 饒筆さま

2017/04/24(Mon) 22:48 No.324
 宴会は参加することが大事ですっ!  参加資格とか持ち寄り品の良し悪しなんてノンノン、気にしなーい♪  さあ、レッツ☆パーティー!
 ……とか言うパリピ(祭り好き)気質なら、こんな情感は生まれませんね(ははは・汗)
 この女性羅人はそれだけ仕事や己の作品に誇りを持っている(持ちたい)んだなあと 感心致しました。
 辛いお別れがあっても、思い出の全てが辛かった訳じゃありませんもの。 なんだか青江氏が傑作を作ってくれそうな気がします!
 しみじみ&ほのぼのと心温まる御作をありがとうございました。

感想ありがとうございます 凛さま

2017/04/26(Wed) 20:40 No.331
☆ 篝さん
 丕緒の想いが脈々と紡がれているように感じられたら嬉しいです。
 宴のくだりはもっとにぎやかにしようかとも思ったんです。 陶鵲も景気よく華やかにとも。だって春だもの。 しかし、それは丕緒がめざすものではないかなぁーと原作読み返して、猛烈に反省しまして。 あんな感じに落ち着きました。
 モノを創造する仕事は時に苦しいんでしょうね。 でも好きだから辞めたくない。彼女の情熱がいつか身を結んでくれたら嬉しいです。

☆文茶さん
 丕緒が陽子を「風変わりな王」と言っちゃうくだりにご反応ありがとうございます。 ええ、あの「通じた」瞬間を丕緒は大事にしているんだろうなという完全な萌えです。 それが文茶さまにも通じて、ぐふっww 嬉しいです。
>羅人の彼女は、青江に会わなかったら作った陶鵲をどうするつもりだったのでしょう?
 一人披露会をするつもりで持ち出してはみたものの、途中で気が付くのです。
「あーアタシのバカぁー。射ぬく矢を持ってきてないじゃなーい。 つか、そもそも一人発表会は物理的に無理ジャネ?」
 …スミマセン。私の心の声をそのまま女羅人に込めてみました。 ホント青江が来てくれて良かったよ。

☆饒筆さん
 イエスww レッツ☆パーティー。
 参加する事で得られる事が沢山あるんだもの。 いろいろ考えすぎて止まっちゃダメですよね〜。
 辛いお別れも何年も、いや青江だと何十年? 百何十年? くらいは立ってるのかな それくらい長くなるとその苦い気持ちも作品に生かせるのではないのかなぁー。
 しみじみして下さりありがとうございました。

ぐんぐんと上昇していった 浮雲さま

2017/04/27(Thu) 21:36 No.341
 最後のこの表現から、丕緒が作った小鳥が生まれる陶鵲が浮かびました。 繊細に散っていく小鳥と、飛び立つ騎獣と。 全く対照に見えるけれど、細々とした他者の評価から離れ、 美の世界へと昇っていく点では同じですね。 だがしかし、芸術を通して自らに向き合い、世界と対峙すること、 人の内に入っていくことの大切さを心に抱いて決して忘れない。 そんな、丕緒で描かれた職人、芸術家の生き方が伝わってくる作品です。 青江に連れられて宴へと一歩を踏み出す羅人と、字書きの末席をけがす己とが重なって、 勇気をくれる仲間がいることの有難さがしみじみと感じられます。 素晴らしい作品ありがとうございました。

読めて嬉しいです!! 由都里さま

2017/04/27(Thu) 23:49 No.350
 コメントが遅れてしまい申し訳ありません。
 なんと、羅人の小説が読めるとは…!  私は丕緒の鳥で描かれる下級官吏の日常が大好きなのですが、 如何せんマイナーですので、こんなドストライクな小説に出会えて僥倖です。
 そして、青江…! まあこの子ったらなんて立派になって。 おねえさんは嬉しいです(感涙)  原作でぺーぺーだった人がこうして成長している姿を見られるのも最高です。 ありがとうございます!!

感想ありがとうございます 凛さま

2017/05/01(Mon) 08:45 No.377
☆浮雲さん
 そうか! これは再生の話だったんだな
 と浮雲さんの感想を読んで気づかされた次第…。
 モノを作り出す事って最初は楽しくてしょうがないから、 徐々に他者の評価を気にしだして煮詰まり、 また自分のやりたかった情熱に立ち返る… そんな繰り返しなんだろうなと思います。
 迷い道や寄り道してもいいけれど、必ず自分の信念に帰ることが出来る、 しかもその期間が短ければ短いほどいい。 乱暴な言い方かもだけど素人と玄人の違いってそれかなぁ〜と思います。
>青江に連れられて宴へと一歩を踏み出す羅人と、 字書きの末席をけがす己とが重なって、 勇気をくれる仲間がいることの有難さがしみじみと感じられます。
 うわうわうわー。それは浮雲さん謙遜しまくりよ。
 でも言いたくなる気持ち分かるわー。 私は自称「妄想家」で字書きとは畏れ多くも…って思っているのですが あれ? 妄想を書きなぐるツールで字書きになるのだから、これはあってるのか?
 まっまっまぁ〜そんな感じですが、私だけが楽しいのかこれ? と不安に感じている所を 「いいんだよーそれで」って言ってくれる人がいるのか大変勇気がもらえ嬉しいものですよね。

☆由都里さん
>私は丕緒の鳥で描かれる下級官吏の日常が大好きなのですが、 如何せんマイナーですので
 私も同じ意見です! でもあんまり他ではお見かけしませんね。 なら自分で妄想しちゃいなよって事で 作ってしまいましたが。 いやぁ〜由都里さんに僥倖とまで言って頂き狂喜乱舞しております。
 青江は原作より随分オッサン…いやいや落ち着いた男にしてしまいました。 原作そのまま素直ででも鋭い感じが本当はいいのかもだけど 時間を相当未来にもっていきたかったので泣く泣くあんな風にしました。 (丕緒を退場させたのもそんな理由。これは妄想しながら相当苦しかったです〜 丕緒きっとどこかで生きてます〜つか生きてなきゃイヤー)
 後ああいうオッサン…いやいや(しつこい・笑)落ち着いた男は私の大好物ですので ツイ筆が滑ってしまったとも言えます。
 由都里さんの十二国考察が大好きな私としましては、 由都里さんに読んでいただき更には感想も頂いて恐縮至極です。 こちらこそありがとうございました。
背景画像「篝火幻燈」さま
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