光と影　未生（管理人）

　ネムさん、３作目をありがとうございました。

　陽子主上という光が眩しいほど、たった６年で朝を沈めてしまった予王の影が濃くなりますね。 それでも景麒にとっては思い出深い最初の王……。
　全部が悪い人などいないですよね。 斃れた王は歴史に埋もれてしまうからこそ、 景麒には予王のことを憶えていてほしゅうございます。
　切なくも匂やかなお話をありがとうございました。

麒麟の悲哀　饒筆さま

　まるで絵のように美しい風景、そして美しい思い出ですね。
　桜（主に染井吉野）は香りが無いものだと思い込んでいました……！

　麒麟は恨むことができないから、 失道の憂き目に遭っても予王の優しいところ良いところだけを思い出すのだろうなあ…… もうそのこと自体が切ないですね。
　桂桂あたりにとりとめのない愚痴を聞いてもらえばいいよ、景麒。 陽子さんだって（生真面目だから）シビアな意見は言うかもしれないけれど、 真摯に聞いてくれると思うよ。
　そうは言っても、結局景麒は自分一人の胸にそっとしまいこんでしまうのでしょうね……
　しみじみと胸に沁みるお話をありがとうございました。

辛く切ないけれど......　文茶さま

　「白い小さな花々が煙るように咲いている」という表現が素敵です！　 その柔らかな風景を想像して、ほうっと溜息が出ました。
　小さなもの、美しいものを慈しむ予王の眼差しに温かな気持ちになるも、 後の事を思うと胸が痛みます。 景麒には、桜の季節に陽子主上を伴って蓬山へ赴き、 予王のことを語って欲しいなと思います。 前王の優しい姿を陽子主上も心に留め置き、王の道を歩んでいってくれるでしょうから。
　切なく美しいお話をありがとうございました。

ありがとうございます！　ネムさま

未生さん＞
　確かに予王のお触れで不幸せになった人はたくさんいるんですよね。 だから史書には厳しいことを書かれても当然なんですけど、それでも一緒にいて、 楽しかったり幸せだった人がいるならば、それは覚えていてほしいです。

饒筆さん＞
　私も桜の花は薫が無いと聞いていたのですが、薫のある種類があると、今回知りました。 話では想像だけで書きましたが、どんな香なんでしょうね。
　桂桂に愚痴を語る景麒…想像して、思わずほのぼのしてしまいました（笑）　 結構いいコンビになるかも。

文茶さん＞
　お褒め頂き恐縮です。 実はここの風景、美術館で見た川合玉堂の屏風絵が元になってまして （私の貧困な想像力では無理でした　--;）機会があればご覧ください。
　景麒が予王について陽子に語るには、まだ時間が掛かりそうですが、 語れる位長い時間、二人が一緒にいられればと思います。 でも一人ひっそり想う景麒が、結構萌えでもあります　^^;

　みなさん、ご感想ありがとうございました！　

情景と匂い　葵さま

　ネムさま、こんにちは！　 あなたさまの濡れせんべいの濡れた断面図・葵でございます。
　ネムさまの文章はいつも、 情景がまるで水彩画のようにふわりと奥行きをもって浮かび上がるように、 拝読するたびに思わせていただくのですが、 こちらのお話はさらに匂いと風まで吹いてくる心地に酔わせていただきました。
　桜の匂い……梅と違ってほんのりと淡く気づかない者も多いのでしょう、 でも確かにそれは美しくそこにあって、 予王は些細なそういったものを見逃さない優れた女性だったのですね。
　歴史が何といおうと景麒だけはそれをきちんと知っていて、 忘れないという強い意志も感じました。
　ひととき心に桜が咲いた心地がいたします。 素敵な作品を拝読させていただいてありがとうございました！

切ない…　 晃子(あきね)さま

　ギリギリにコメントすみません　m(_ _)m　 香りの記憶って目で見た記憶よりも濃く残りますよね。 いくら予王が民に良く思われてなくても景麒にとっては大切な王であり 大切な思い出なのでしょうね…。 切なさの中にある春風のような柔らかお話ありがとうございました！！
　そして私の桜の写真からの素敵な連鎖小説ありがとうございました　(^-^)　 凄く嬉しかったです　ヽ(´▽｀)/

ありがとうございます　ネムさま

葵さん＞
　ぬれせんべいも噛めば噛むほど奥が深い味が…（あ、これも違うか）　 過分なお褒めのお言葉、ありがとうございます。 これは元ネタの桜と、発想元の絵が素晴らしかったせいですが、 雰囲気が伝わって頂ければうれしいです。 桜の香のように儚かった予王ですが、景麒の記憶にはいつまでも残ってほしいです。

晃子さん＞
　今回はたくさんの桜の写真をありがとうございます。 見てからモヤモヤ湧いてきてはいたのですが、終盤でやっと形にできました。 イメージが崩れないかと思ってましたが、うれしいとおっしゃって頂けて、 こちらもうれしゅうございます。
　香や味は、言葉や絵では中々伝えられない分、 感じた人にだけは強く印象に残るのかもしれませんね。

　ご感想、ありがとうございました!!