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御題其の四十二

まどろみの午後

 くすり、と笑う気配に、班渠は片目を開けた。己の上でまどろむ麗しき女王を起こさぬよう気をつけながらも、班渠は現れた人物に威嚇の目を向ける。
「──何もせぬよ」
 女王の伴侶は笑いを含んだ声でそう言い、胸許を肌蹴たまま眠る女王に、そっと己の上着を掛けた。

「これを見る者は、俺とお前だけでよい」

 密やかな囁きを落とし、女王の伴侶は己もその足許に寝転び、すぐに寝息を立てた。班渠は小さく頷き、再び目を閉じた。

2006.10.01.
 わわわ〜! つい書き流しましたが、こんなところで書いてよいのだろうか……。
 でも……「萌え」をありがとうございます〜!  一気書きですっきり「萌え」を昇華できました。私の幸せな気持ちが伝われば本望です。
 というわけで、この拙文はQさまに献上させていただきました。 Qさま、ありがとうございました!(2006.10.3.追記)
 そして、なんとQさまにお返しをいただいてしまいました!  こちらからどうぞ! 別窓開きます。(2006.10.18.追記)

2006.10.01. 速世未生 記
(御題其の四十二)
背景画像「幻想素材館 Dream Fantasy」さま
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