(開催期間 2020.09.01.~10.05.)
お祭は終了いたしました。ありがとうございました!
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大遅刻
本当に、本当に!遅くなりました。
ネタはひと月以上前からあったので楽勝~と思っていたら、白銀ネタだったので原作を読み返している内に時間が……試験前日に範囲が間違っていたという気分を味わいました ウッウッ。 管理人様、お祭り延長、本当にありがとうございます~ mTTm
ちなみに副題は「泓宏くんの災難」です。
登場人物:尚隆、泓宏、岨康の街の皆さん
作品傾向:コメディ & シリアス
文字数: 3557文字
ネタはひと月以上前からあったので楽勝~と思っていたら、白銀ネタだったので原作を読み返している内に時間が……試験前日に範囲が間違っていたという気分を味わいました ウッウッ。 管理人様、お祭り延長、本当にありがとうございます~ mTTm
ちなみに副題は「泓宏くんの災難」です。
登場人物:尚隆、泓宏、岨康の街の皆さん
作品傾向:コメディ & シリアス
文字数: 3557文字
さぁ一緒に飛びつきましょう!
― 500年の握手会 ―
女達の笑い声が周囲の山肌へ響くように聞こえてくる。冬の間は街に覆いかぶさるようにも見えた凌雲山も、今は春近い澄んだ空へ向かって伸びている。
しかし、そうした早春の風景を味わうことなく泓宏は、雪解け水と残雪を跳ねらかしながら走り、叫んだ。
「まったく!どこに雲隠れしてたんですか、えん…ん…と、邦将軍!!」
すると女達の間から頭一つ顔を出していた男が軽く手を挙げた。
「何を慌てている。昨日言っただろう。李斎から聞いた朽桟の家族に会いに行くと」
「昨日は、でしょう。さっき安福から戻ってきたら、貴方がまだ帰らないと聞いて探したんですよ」
「話をしていたら結局夜が明けてしまった。好い女だな、女房も娘達も」
声にならない悲鳴を上げながら泓宏は、この雁軍の将軍―実は延王・尚隆の世話を申し付けた主と泰王に、心中恨み言を奏上した。
阿選の乱により国土を大きく荒らされた戴は、現在も他国からの支援を受けながら国の再建に勤しんでいる。特に、大陸の北の大国・雁からの支援は大きく、王と台輔自ら幾度も来朝してきた。
今回も、特に偽朝との戦いが激しかった文州の様子を見たいということで、泓宏が案内役として付き添うことになったのだが…
― 前から王にしては気軽に行動する方だとは思っていたが … 自由が過ぎないか? ―
お忍びなので雁の武官の格好はしているが、街中では気軽に人の輪へ入って話を聞き、鉱山では坑道の奥まで入った挙句、坑夫に掘り方を教わっている。飲むと陽気な酒で周囲に人が寄ってくるので、傍にいる泓宏は気が気ではない。元々行動的な主に仕えていたせいか(だから選ばれた?)進言も遠慮のないものとなるのに時間はかからず、今や尚隆をして
「まるで玄英宮にいるみたいだ…」
と言わしめるほどとなった。
「貴方の女性への関心度は分かりますが、彼女達はですね…」
「3人も夫を亡くしたのに、夫の遺志を継いで仲間の家族まで面倒を見ている。残された息子も娘達も母親を支えている。朽桟という男の人柄が偲ばれる」
思わぬ深い口調に、泓宏は言葉を詰まらせた。共に戦ったのは僅かな間だったが、朽桟の為人は知っている。
「そうですよ。その大切な仲間の家族に何かあったら、李斎様は王様だって相手になります」
湿りがちな声を奮い立たせ憎まれ口を言う泓宏へ、尚隆はあっさり返した。
「知っている。蓬山でも泰麒を助けるため、西王母とやり合ったからな」
尚隆はそのまま、次蟾の声を聞いたような状態の泓宏を従え、岨康の街を歩いた。一度廃れかけた街だが、朽桟達が早々に拠点を移したため先の乱に巻き込まれることも無く、石林観の廟があることから天三道の援助も受け、今はあちこちから槌音や物売りの声が聞こえてくる。だが尚隆はふいっと薄暗い路地へと足を踏み入れた。
いまだ道の真ん中は踏み固められた雪に覆われ、妙に傾いだ屋根から落ちる水音が耳に付く。窓も戸も閉め切った隧道のような道がようやく途切れる所で、何やら言い争う声が聞こえてきた。尚隆は背後の泓宏を手で止め、先に一歩踏み出した。
腕の中に飛ばされてきたのは十かそこらの子供だった。
「何をしている…と一応問うのが礼儀かな」
身構えた土匪らしき男達は、尚隆の呑気な様子と服装(なり)を見、鼻で笑った。
「雁の野郎か。余所者は引っ込んでろ」
「余所者はそっちだろ!」
尚隆に抱えられた子供が言い返すと、あちこちで固まっていた、いかにも貧し気な人々も声を上げる。
「ここは朽桟の首領(おかしら)の縄張りだ」
「赤比の兄ぃも帰ってくる」
「お前ら、戦の時にはコソコソ隠れていやがったくせに」
しかし土匪達は哄笑する。
「土匪のくせに王の狗になんか成り下がるから死んじまうのさ」
「赤比がなんだ。足腰が立たねぇから安福に隠れてんだろ」
子供も周囲も言葉に詰まる。そこへ土匪達の後ろから大勢の気配がした。
「ここらを荒らしている輩というのは、お前達か!」
士卒達が土匪を素早く囲い込む。土匪が異を唱えようする前に低い声がした。
「お前らの世界のことは知らない。だが朽桟達は墨幟の仲間だ。仲間の大事な場所を荒らすなら、こっちはこっちのやり方で守る」
歴戦の武人らしい殺気を纏った泓宏の言葉に、土匪達は震え上がり、大人しく士卒達に従って去って行った。
「ほう。あの将にしてこの麾下、というところか」
尚隆の愉し気な言葉に再び泓宏は肩を落としたが、いきなり小さな手が彼の体を突き飛ばした。
「なんで士卒なんか呼ぶんだよ!また首領のこと、王の狗だって馬鹿にされるじゃないか」
先ほどの子供が拳を振り上げている。すると痩せ細った男が駆け寄ってきた。
「この子達は阿選の誅伐で家族を殺され、その後首領達に拾われたんです。使い走りや細々した用事をさせて、でも良く面倒を見てもらって…」
振り向くと数人の子供達が気づかわし気にこちらを見ている。
「あいつらだけじゃない。首領がいなくなって、いろんな奴がここを狙っている。首領や此勇の兄さんも王の戦なんかに行かなけりゃ、あんな奴ら…」
泓宏は思わず俯いた。先の戦で朽桟のような統率の取れた党羽が討たれ、本当の意味での土匪(ごろつき)が湧いて出てきている。先程のように士卒を出すにしても、完全に抑えられるか、正直心許ない。それでも言わずにはいられなかった。
「だが彼らのお陰で、戴には正しい王が戻られた。これから国はきっと良くなる。だから」
「ならないよ」
子供がぽつんと言った。
「台輔が王様を選んだ時も皆そう言って喜んでたのに、急に王師が来て父ちゃん達を殺した。首領達が死んで、でも王様が戻ったから大丈夫だって大人は言うけど、あんな奴らが来て首領達の悪口を言い触らして…こんな国、良くならない」
今度こそ泓宏は口を閉じた。もの心が付いてから貧困と兵乱しか見たことのない子供達。
― その上慕っていた大人達を亡くした彼らに、未来を語ってどうするのか ―
殆ど陽の当たらない裏通りの上にも春の空が広がっている。だが足元からは、消えない雪の冷たさが纏わり付いて離れない。
「本当に王というものは、不甲斐ないものだな」
言葉の割りにのんびりした声だった。
「雁も500年前は酷かった。梟王―前の王が非道の限りを尽くし、見事な程に何も無かった。しかも次の王は胎果でこちらの仕組みが分からないから、やりたい放題。結局、民と官吏が頑張って、緑も人も戻り、今や奏と並ぶ大国と祭り上げられるまでになった」
だが、まぁと笑い含みの声が続く。
「雁の王に比べて驍宗…泰王は優秀で責任感が強い。王と民が一緒になれば、500年も掛からず戴は復興するだろう」
しかし子供は不満そうだった。
「そんな昔の話を言われても分からないよ。小父さんだって、本当に見たわけじゃ…」
「実際に見てきた。500年の間」
「500年?」
素っ頓狂な声に泓宏が振り向くと、いつの間にか周囲に人が集まっている。尚隆の正体がばれないかと泓宏は慌てたが、本人は知らぬ気に続ける。
「俺は仙だからな。玄英宮には前の梟王時代からの官吏もいるぞ」
どよめきが走る。仙が歳を取らないことも、雁が500年の大王朝であることも周知のことだが、この街の人間で、実際にそれほど永く生きた人間を見た者はいなかった。
口を大きく開けたまま見上げる子供に、尚隆は笑いかける。
「500年の間、雁も全てが良い方向に進んだとは決して言えない。それでも、昔誰かが望んだ飢えない国、戦火に追われる心配のない国に、少しは近づいていると思う。
何が良い国かが分からないなら、今は伝えていくことだけを考えろ」
「伝えるって…?」
「お前の首領達は王の狗なんかじゃない、お前達を守るために勇敢に戦ったこと。お前達がどれだけ朽桟達のことを好きだったかということ。そうすれば…500年先、1000年先にも彼らのことが残るかもしれん」
お前達が彼らを連れて行くんだ、と尚隆は言った。
あまりにも漠然としていて子供にはよく理解できない。それでも…自分が今いる所よりずっと遠く、多分自分がたどり着けないだろう時の彼方の風を、ほんの少し、感じられた。
二人の傍らに小さな影が近寄ってきた。
「おじさん、本当に500歳なの?」
仲間の子供達らしい。
「ああ、そうだ」
尚隆が頷くと、そのうちの一人がおずおずと言った。
「あの… 触っても、いい?」
一瞬、尚隆は瞠目した。しかしすぐに破顔した。
「いいぞ、500年の縁起物だ」
雲間から差した陽の光のように出された手へ、子供達は歓声をあげて飛びついた。
「あの、私共も御手を握らせて頂いて、よろしいでしょうか」
「ありがたや、ありがたや」
「ちょっと待ってて下せぇ。家から親父を連れて来ますから」
次々とやってくる街の人間に埋もれ、さすがに尚隆は助けを求めるように泓宏を見たが、自業自得とばかりに泓宏は目を逸らす。
逸らした先に映る早春の空は、少し滲んで見えた。
― 500年の握手会 ―
女達の笑い声が周囲の山肌へ響くように聞こえてくる。冬の間は街に覆いかぶさるようにも見えた凌雲山も、今は春近い澄んだ空へ向かって伸びている。
しかし、そうした早春の風景を味わうことなく泓宏は、雪解け水と残雪を跳ねらかしながら走り、叫んだ。
「まったく!どこに雲隠れしてたんですか、えん…ん…と、邦将軍!!」
すると女達の間から頭一つ顔を出していた男が軽く手を挙げた。
「何を慌てている。昨日言っただろう。李斎から聞いた朽桟の家族に会いに行くと」
「昨日は、でしょう。さっき安福から戻ってきたら、貴方がまだ帰らないと聞いて探したんですよ」
「話をしていたら結局夜が明けてしまった。好い女だな、女房も娘達も」
声にならない悲鳴を上げながら泓宏は、この雁軍の将軍―実は延王・尚隆の世話を申し付けた主と泰王に、心中恨み言を奏上した。
阿選の乱により国土を大きく荒らされた戴は、現在も他国からの支援を受けながら国の再建に勤しんでいる。特に、大陸の北の大国・雁からの支援は大きく、王と台輔自ら幾度も来朝してきた。
今回も、特に偽朝との戦いが激しかった文州の様子を見たいということで、泓宏が案内役として付き添うことになったのだが…
― 前から王にしては気軽に行動する方だとは思っていたが … 自由が過ぎないか? ―
お忍びなので雁の武官の格好はしているが、街中では気軽に人の輪へ入って話を聞き、鉱山では坑道の奥まで入った挙句、坑夫に掘り方を教わっている。飲むと陽気な酒で周囲に人が寄ってくるので、傍にいる泓宏は気が気ではない。元々行動的な主に仕えていたせいか(だから選ばれた?)進言も遠慮のないものとなるのに時間はかからず、今や尚隆をして
「まるで玄英宮にいるみたいだ…」
と言わしめるほどとなった。
「貴方の女性への関心度は分かりますが、彼女達はですね…」
「3人も夫を亡くしたのに、夫の遺志を継いで仲間の家族まで面倒を見ている。残された息子も娘達も母親を支えている。朽桟という男の人柄が偲ばれる」
思わぬ深い口調に、泓宏は言葉を詰まらせた。共に戦ったのは僅かな間だったが、朽桟の為人は知っている。
「そうですよ。その大切な仲間の家族に何かあったら、李斎様は王様だって相手になります」
湿りがちな声を奮い立たせ憎まれ口を言う泓宏へ、尚隆はあっさり返した。
「知っている。蓬山でも泰麒を助けるため、西王母とやり合ったからな」
尚隆はそのまま、次蟾の声を聞いたような状態の泓宏を従え、岨康の街を歩いた。一度廃れかけた街だが、朽桟達が早々に拠点を移したため先の乱に巻き込まれることも無く、石林観の廟があることから天三道の援助も受け、今はあちこちから槌音や物売りの声が聞こえてくる。だが尚隆はふいっと薄暗い路地へと足を踏み入れた。
いまだ道の真ん中は踏み固められた雪に覆われ、妙に傾いだ屋根から落ちる水音が耳に付く。窓も戸も閉め切った隧道のような道がようやく途切れる所で、何やら言い争う声が聞こえてきた。尚隆は背後の泓宏を手で止め、先に一歩踏み出した。
腕の中に飛ばされてきたのは十かそこらの子供だった。
「何をしている…と一応問うのが礼儀かな」
身構えた土匪らしき男達は、尚隆の呑気な様子と服装(なり)を見、鼻で笑った。
「雁の野郎か。余所者は引っ込んでろ」
「余所者はそっちだろ!」
尚隆に抱えられた子供が言い返すと、あちこちで固まっていた、いかにも貧し気な人々も声を上げる。
「ここは朽桟の首領(おかしら)の縄張りだ」
「赤比の兄ぃも帰ってくる」
「お前ら、戦の時にはコソコソ隠れていやがったくせに」
しかし土匪達は哄笑する。
「土匪のくせに王の狗になんか成り下がるから死んじまうのさ」
「赤比がなんだ。足腰が立たねぇから安福に隠れてんだろ」
子供も周囲も言葉に詰まる。そこへ土匪達の後ろから大勢の気配がした。
「ここらを荒らしている輩というのは、お前達か!」
士卒達が土匪を素早く囲い込む。土匪が異を唱えようする前に低い声がした。
「お前らの世界のことは知らない。だが朽桟達は墨幟の仲間だ。仲間の大事な場所を荒らすなら、こっちはこっちのやり方で守る」
歴戦の武人らしい殺気を纏った泓宏の言葉に、土匪達は震え上がり、大人しく士卒達に従って去って行った。
「ほう。あの将にしてこの麾下、というところか」
尚隆の愉し気な言葉に再び泓宏は肩を落としたが、いきなり小さな手が彼の体を突き飛ばした。
「なんで士卒なんか呼ぶんだよ!また首領のこと、王の狗だって馬鹿にされるじゃないか」
先ほどの子供が拳を振り上げている。すると痩せ細った男が駆け寄ってきた。
「この子達は阿選の誅伐で家族を殺され、その後首領達に拾われたんです。使い走りや細々した用事をさせて、でも良く面倒を見てもらって…」
振り向くと数人の子供達が気づかわし気にこちらを見ている。
「あいつらだけじゃない。首領がいなくなって、いろんな奴がここを狙っている。首領や此勇の兄さんも王の戦なんかに行かなけりゃ、あんな奴ら…」
泓宏は思わず俯いた。先の戦で朽桟のような統率の取れた党羽が討たれ、本当の意味での土匪(ごろつき)が湧いて出てきている。先程のように士卒を出すにしても、完全に抑えられるか、正直心許ない。それでも言わずにはいられなかった。
「だが彼らのお陰で、戴には正しい王が戻られた。これから国はきっと良くなる。だから」
「ならないよ」
子供がぽつんと言った。
「台輔が王様を選んだ時も皆そう言って喜んでたのに、急に王師が来て父ちゃん達を殺した。首領達が死んで、でも王様が戻ったから大丈夫だって大人は言うけど、あんな奴らが来て首領達の悪口を言い触らして…こんな国、良くならない」
今度こそ泓宏は口を閉じた。もの心が付いてから貧困と兵乱しか見たことのない子供達。
― その上慕っていた大人達を亡くした彼らに、未来を語ってどうするのか ―
殆ど陽の当たらない裏通りの上にも春の空が広がっている。だが足元からは、消えない雪の冷たさが纏わり付いて離れない。
「本当に王というものは、不甲斐ないものだな」
言葉の割りにのんびりした声だった。
「雁も500年前は酷かった。梟王―前の王が非道の限りを尽くし、見事な程に何も無かった。しかも次の王は胎果でこちらの仕組みが分からないから、やりたい放題。結局、民と官吏が頑張って、緑も人も戻り、今や奏と並ぶ大国と祭り上げられるまでになった」
だが、まぁと笑い含みの声が続く。
「雁の王に比べて驍宗…泰王は優秀で責任感が強い。王と民が一緒になれば、500年も掛からず戴は復興するだろう」
しかし子供は不満そうだった。
「そんな昔の話を言われても分からないよ。小父さんだって、本当に見たわけじゃ…」
「実際に見てきた。500年の間」
「500年?」
素っ頓狂な声に泓宏が振り向くと、いつの間にか周囲に人が集まっている。尚隆の正体がばれないかと泓宏は慌てたが、本人は知らぬ気に続ける。
「俺は仙だからな。玄英宮には前の梟王時代からの官吏もいるぞ」
どよめきが走る。仙が歳を取らないことも、雁が500年の大王朝であることも周知のことだが、この街の人間で、実際にそれほど永く生きた人間を見た者はいなかった。
口を大きく開けたまま見上げる子供に、尚隆は笑いかける。
「500年の間、雁も全てが良い方向に進んだとは決して言えない。それでも、昔誰かが望んだ飢えない国、戦火に追われる心配のない国に、少しは近づいていると思う。
何が良い国かが分からないなら、今は伝えていくことだけを考えろ」
「伝えるって…?」
「お前の首領達は王の狗なんかじゃない、お前達を守るために勇敢に戦ったこと。お前達がどれだけ朽桟達のことを好きだったかということ。そうすれば…500年先、1000年先にも彼らのことが残るかもしれん」
お前達が彼らを連れて行くんだ、と尚隆は言った。
あまりにも漠然としていて子供にはよく理解できない。それでも…自分が今いる所よりずっと遠く、多分自分がたどり着けないだろう時の彼方の風を、ほんの少し、感じられた。
二人の傍らに小さな影が近寄ってきた。
「おじさん、本当に500歳なの?」
仲間の子供達らしい。
「ああ、そうだ」
尚隆が頷くと、そのうちの一人がおずおずと言った。
「あの… 触っても、いい?」
一瞬、尚隆は瞠目した。しかしすぐに破顔した。
「いいぞ、500年の縁起物だ」
雲間から差した陽の光のように出された手へ、子供達は歓声をあげて飛びついた。
「あの、私共も御手を握らせて頂いて、よろしいでしょうか」
「ありがたや、ありがたや」
「ちょっと待ってて下せぇ。家から親父を連れて来ますから」
次々とやってくる街の人間に埋もれ、さすがに尚隆は助けを求めるように泓宏を見たが、自業自得とばかりに泓宏は目を逸らす。
逸らした先に映る早春の空は、少し滲んで見えた。
五百年の重み……
未生(管理人)
2020/10/03(Sat) 14:51 No.67


ネムさん、お待ちしておりました! あ~解ります、白銀ネタって時間泥棒でございますよね……(現在進行形の苦しみ)。
邦将軍でくすりと笑い、右往左往する泓宏でくすくす笑ってるうちにしんみりな内容になり……。
子供たちにとっては五百歳の仙は不思議な人に見えるでしょうね。見た目が若いだけに……。
カッコいい尚隆をありがとうございました!
皆さまの尚隆をまだまだお待ちしておりますね~。管理人とともに足掻きましょう(笑)。
邦将軍でくすりと笑い、右往左往する泓宏でくすくす笑ってるうちにしんみりな内容になり……。
子供たちにとっては五百歳の仙は不思議な人に見えるでしょうね。見た目が若いだけに……。
カッコいい尚隆をありがとうございました!
皆さまの尚隆をまだまだお待ちしておりますね~。管理人とともに足掻きましょう(笑)。
エンドレス
senju
2020/10/03(Sat) 20:56 No.68


ありがたやありがたや・・とエンドレスで呟きながら、すでに腰のひけきった殿の手を一向に離さない自分の姿しか思い浮かびません(笑。ワタクシに限り、タイトルも「殿の災難」に改定されている模様です。ふふふ。
その握手会(違う)は蓬莱で開催されるご予定はありませんか?
その握手会(違う)は蓬莱で開催されるご予定はありませんか?
えーい、どすこーい!!
文茶
2020/10/04(Sun) 10:17 No.70


体当たりしてみました(笑)。筋肉vs脂肪でぼよんと吹っ飛ばされましたが、ありがたや、ありがたや。
改めて尚隆の懐の深さ、器の大きさが感じられるお話でした。やはりこの方はすごいなと。そして「お前達が彼らを連れて行くんだ」との台詞にじんときました。朽桟の想いを受け継いでいくこの子たちが健やかであれと願わずにはいられません(私も世界の輪郭がぼやけてきたよ泓宏......)。
そうそう、私めにも次回の握手会日程を教えていただきたく!(メモとペンを握りしめる)
改めて尚隆の懐の深さ、器の大きさが感じられるお話でした。やはりこの方はすごいなと。そして「お前達が彼らを連れて行くんだ」との台詞にじんときました。朽桟の想いを受け継いでいくこの子たちが健やかであれと願わずにはいられません(私も世界の輪郭がぼやけてきたよ泓宏......)。
そうそう、私めにも次回の握手会日程を教えていただきたく!(メモとペンを握りしめる)
ありがとうございます!
未生さん> もしかして、未生さんも白銀ネタ執筆中?楽しみです~。確認のための再読がホント!に大変ですけどね(苦笑)
仙がいる世界でも実際500歳の人を見る機会はそんなに無いだろうと思って書きました。子供達には過去があるなら未来もあることを感じてもらいたいです。
senjuさん> う~ん、王が蓬莱へ行くと蝕が起きるしコロナだし…。すみませんが、常世で手を握っていてください。1日くらい大丈夫ですよ~、500年も生きてるんだから(オイ!# by尚隆)
文茶さん> おぉ、見事な肉弾戦!泓宏がスカウトしてきそう(違う)
尚隆自身が自分の500年という時間をどう捉えているか分からないけれど、民に必要だと思えば、自身が持っているものは何でも差し出す―そういう人だと思っています。
次の握手会は牙門観跡でやろうかなぁ(エ?by尚隆)
仙がいる世界でも実際500歳の人を見る機会はそんなに無いだろうと思って書きました。子供達には過去があるなら未来もあることを感じてもらいたいです。
senjuさん> う~ん、王が蓬莱へ行くと蝕が起きるしコロナだし…。すみませんが、常世で手を握っていてください。1日くらい大丈夫ですよ~、500年も生きてるんだから(オイ!# by尚隆)
文茶さん> おぉ、見事な肉弾戦!泓宏がスカウトしてきそう(違う)
尚隆自身が自分の500年という時間をどう捉えているか分からないけれど、民に必要だと思えば、自身が持っているものは何でも差し出す―そういう人だと思っています。
次の握手会は牙門観跡でやろうかなぁ(エ?by尚隆)
朽桟のおかしらぁ!!(泣き崩れる)
ホント、ほんっっっとーに惜しい御方を亡くしましたよ!おかしらああああ!!!(うわああん泣)
白銀で他界した惜しまれるキャラ・マイベスト3に入る御仁なので、岨康のその後を描いてくださって嬉しいです。
慕われているよ、愛されているよ、おかしらあああ(←しつこい)
で、そちらの雁の御仁はまさに「縁起物」でいらっしゃいますもんね、そうそう、みんなで飛びつきましょう♪
……何故か、六太クンが整理券とか、握手券を配っている図が浮かびました(笑)
「はいはい、皆並んでねー最後尾はあっち!」(あははは!)
滲む涙が笑いに変わる、嬉しいお話をありがとうございました!
白銀で他界した惜しまれるキャラ・マイベスト3に入る御仁なので、岨康のその後を描いてくださって嬉しいです。
慕われているよ、愛されているよ、おかしらあああ(←しつこい)
で、そちらの雁の御仁はまさに「縁起物」でいらっしゃいますもんね、そうそう、みんなで飛びつきましょう♪
……何故か、六太クンが整理券とか、握手券を配っている図が浮かびました(笑)
「はいはい、皆並んでねー最後尾はあっち!」(あははは!)
滲む涙が笑いに変わる、嬉しいお話をありがとうございました!
牙門観でもお願いします~!
mina
2020/10/05(Mon) 12:27 No.109


あれ、コメントちゃんと書き込めてなかった。汗
延王、ズタボロになった牙門観でも握手会開催してください~。
朽桟と並ぶ、白銀登場→作内死亡の惜しいキャラ、牙門観の葆葉さまのところも皆、反賊とか呼ばれて辛い思いをしてると思うのです…。
折山と呼ばれた荒廃から復興した500年の命のエネルギ~、きっと手から手へと伝わっていきますよ~。
魔性の子から一貫して容赦なく作内で人が死んでゆくのが小野先生の作風ではありますが、それにしても惜しいキャラでした。守ろうとした小さな命が失われた彼をちゃんと慕っていて胸がいっぱいです…。
延王、ズタボロになった牙門観でも握手会開催してください~。
朽桟と並ぶ、白銀登場→作内死亡の惜しいキャラ、牙門観の葆葉さまのところも皆、反賊とか呼ばれて辛い思いをしてると思うのです…。
折山と呼ばれた荒廃から復興した500年の命のエネルギ~、きっと手から手へと伝わっていきますよ~。
魔性の子から一貫して容赦なく作内で人が死んでゆくのが小野先生の作風ではありますが、それにしても惜しいキャラでした。守ろうとした小さな命が失われた彼をちゃんと慕っていて胸がいっぱいです…。
また ありがとうございます!
饒筆さん> 泣いて下さってありがとうございます。私も残された家族や仲間が気になって書いてしまいました(ベスト3の残り2人教えて下さい)尚隆と朽桟、会ったらきっと、意気投合するんじゃないかなぁ。
六太くんの誘導係!似合います。もっとも同じ年月を生きて、更に麒麟の彼の方が付加価値高そうなんですけどね。
minaさん> じゃ牙門観跡、決定ネ(エ、エ?by尚隆)轍囲や西崔跡も、すっかり居直った泓宏くんに仕切ってもらいましょう(李斎様に負けられません!by泓宏)「子供はいいぞ…いると張りがある」と言った彼の為に、500年のエネルギーを分けてほしいですね、本当に(TT)
暖かで楽しい感想をありがとうございました!
六太くんの誘導係!似合います。もっとも同じ年月を生きて、更に麒麟の彼の方が付加価値高そうなんですけどね。
minaさん> じゃ牙門観跡、決定ネ(エ、エ?by尚隆)轍囲や西崔跡も、すっかり居直った泓宏くんに仕切ってもらいましょう(李斎様に負けられません!by泓宏)「子供はいいぞ…いると張りがある」と言った彼の為に、500年のエネルギーを分けてほしいですね、本当に(TT)
暖かで楽しい感想をありがとうございました!
なんとか間に合った!
中秋の名月に合わせ、先日の「夕凪」の続きを書きました。
どうぞお楽しみくださいませ~♪
登場人物 尚隆&陽子
カップリング 尚陽未満
作品傾向 コメディ(どうしてこうなった)
文字数 2019文字
どうぞお楽しみくださいませ~♪
登場人物 尚隆&陽子
カップリング 尚陽未満
作品傾向 コメディ(どうしてこうなった)
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月見
日が暮れ一番星が輝けば、途端に風は冷えて季節の歩みを思い知らせる。
もの言いたげな潮騒も、耳をくすぐる虫の音も、この身を力強く抱き込む温もりも全部、やけに胸を騒がせるから――陽子は居心地悪く身じろぎした。
――ええっと……そろそろ放してほしいな……(内心冷や汗)
此処は、宵闇へ沈む幽玄の宮と茫漠たる雲海を見晴らす石崖。辺りに人影など無く、ただ波ばかりが打ち寄せる。良く言えば「世界を二人じめ」しているこの場に、陽子は尚隆に半ば抱き寄せられたまま、もう半刻ほど座り込んでいるのだ。
ぽつり、ぽつりと交わす会話もなんだか意味深に響いて落ち着かない。慣れないことはするもんじゃない。
――さっき急に落ち込んだせいで、心配をかけてしまったのかな。それとも、まだ思索に耽っているのだろうか。
一向に動く気配の無い尚隆の顔色を覗けば、その整った面持ちに深く濃い陰影が射していて……つい、見惚れてしまった。さすがは稀代の名君。ただのイケメンでは醸し得ない凄みと貫禄に、新米女王は舌を巻くしかない。
そのままぼんやり眺めていたら、射干玉の瞳がこちらへ流れた。
「どうした」
質す声はやわらかい。
「え」
陽子は返答に窮し、焦って虚空へ目を向けた。夜の帳とはよく言ったものだ、澄んだ菫色の空にはするすると闇が下りている。
「いえ、もう月が出る頃かな、と思って……」(だから帰りましょうよ)
すると、尚隆は空いた手で顎に触れた。
「ああ。そう言えば、今夜は満月だな」
満月。陽子ははたと思い至った。
「もしかして中秋の名月ですか」(しまった!観月会をドタキャンしちゃった・汗)
「そうかもしれん」
「あれ?玄英宮では観月の行事をしないんですか?」
「さあ、よく知らん。俺は大抵、他所で飲み歩いているからな。誰かが勝手にやっていることだろう」
「……強いですね……」(いろんな意味で)
呆れ顔を向ければ、尚隆はまた鼻を鳴らして笑った。(ふふふ)
「じゃあ、今年は陽子と月を愛でるか」
そして強引に陽子の腰を引き寄せた。陽子は仰け反って抗う。(これはもう立派なセクハラ!)
「からかわないでください!宮に戻って、六太くんや皆さんとお月見しましょうよ」
「俺は此処がいい」
次いで、此処が特等席だぞ、と尚隆は片目を瞑る。
「ええ~」
陽子は半信半疑で翠瞳を眇めた。が、そんなことを意に介す御仁ではない。
「見ろ。月が出る」
サッと伸びた指につられて首を捻ると、白く冴えた銀盤が水平線の向こうからまさに顔を出すところだった。
眼が焼けるほどギラギラした炎のような残照とは反対の、白く冷たく静謐な煌めきが波に乗って広がる。その清らかな輝きは月が昇るごとに一本の光の道へ収斂し、まっすぐにこちらへ伸びて来た。壮観だ。陽子は息を呑む。
「綺麗……!」
確かにここは特等席かもしれない。
思わず呟いて、ふと視線を感じて、振り返って。同じ月の出を眺めていたはずの尚隆と間近で目が合って、今度は彼が浮かべた微笑に息が止まった。
――ど、どうしてそんな優しげ?!
ななな何ですか!ドキドキしちゃうじゃないですか!
陽子がギョッとして身を引けば、
「そんな顔をするな」
と半目の尚隆に窘められた。理不尽!(←いいえ、貴女の反応が間違っています)
「まったく、どこまで疎いんだ……」
尚隆は首の後ろを掻きながら横目で陽子を見遣る。
「あれだな、陽子はこの月を観るより、別の『月見』の方が大喜びしそうだな」
「なんですか、別の『月見』って」(むすぅ)
あの美しい月だってちゃんと鑑賞していますよ!陽子も眉根を寄せて聞き返す。
尚隆がからかうように顔を寄せた。
「この秋、関弓で一番流行っている肉割包(ガーパオ)があるんだ」
「割包(ガーパオ)!」
それは肉や野菜を挟んだ蒸しパンだ。思い出しただけで唾が湧く。
「普段は角煮を挟むのだが、今だけ、さらに目玉焼きを加えていてな」
「あ!それって……」
「そうだ。黄身を月に見立てた――」
「『月見』割包(ガーパオ)!!」
翠瞳がキラキラ光った。
「食べたいです!!」(素直に即答)
すると尚隆は膝を叩いて笑った。
「やはりな。実に気持ちの良い食いつきだ」(くっくっく)
「だって、金波宮を急いで飛び出してから、ロクに食べていないんですよ!お腹がすきました……」(グウ)
「わかったわかった。『弱っている俺の為に』わざわざ来てくれたのだろう?奢ってやろう」
「わあ♪ありがとうございます!」(ゴチになります!)
「俺が一番美味いと思ったのは、花街にある屋台なんだが――」
「そこでいいです!早く行きましょう!」(さあさあ)
思い立ったが吉日。今すぐ食べたい!
陽子は尚隆の腕を引いて急かす。そんな陽子を宥めながら、尚隆はおもむろに立ち上がり――不意に陽子の耳元で囁いた。
「但し酒の一杯は付き合え」
「も~仕方ないですねぇ」
陽子は笑いながら了承する。
それを受け、尚隆も笑みを返しながら――しっかりと彼女の肩を捕まえた。
<小脇に抱えてテイクアウトしましたね殿・了>
もの言いたげな潮騒も、耳をくすぐる虫の音も、この身を力強く抱き込む温もりも全部、やけに胸を騒がせるから――陽子は居心地悪く身じろぎした。
――ええっと……そろそろ放してほしいな……(内心冷や汗)
此処は、宵闇へ沈む幽玄の宮と茫漠たる雲海を見晴らす石崖。辺りに人影など無く、ただ波ばかりが打ち寄せる。良く言えば「世界を二人じめ」しているこの場に、陽子は尚隆に半ば抱き寄せられたまま、もう半刻ほど座り込んでいるのだ。
ぽつり、ぽつりと交わす会話もなんだか意味深に響いて落ち着かない。慣れないことはするもんじゃない。
――さっき急に落ち込んだせいで、心配をかけてしまったのかな。それとも、まだ思索に耽っているのだろうか。
一向に動く気配の無い尚隆の顔色を覗けば、その整った面持ちに深く濃い陰影が射していて……つい、見惚れてしまった。さすがは稀代の名君。ただのイケメンでは醸し得ない凄みと貫禄に、新米女王は舌を巻くしかない。
そのままぼんやり眺めていたら、射干玉の瞳がこちらへ流れた。
「どうした」
質す声はやわらかい。
「え」
陽子は返答に窮し、焦って虚空へ目を向けた。夜の帳とはよく言ったものだ、澄んだ菫色の空にはするすると闇が下りている。
「いえ、もう月が出る頃かな、と思って……」(だから帰りましょうよ)
すると、尚隆は空いた手で顎に触れた。
「ああ。そう言えば、今夜は満月だな」
満月。陽子ははたと思い至った。
「もしかして中秋の名月ですか」(しまった!観月会をドタキャンしちゃった・汗)
「そうかもしれん」
「あれ?玄英宮では観月の行事をしないんですか?」
「さあ、よく知らん。俺は大抵、他所で飲み歩いているからな。誰かが勝手にやっていることだろう」
「……強いですね……」(いろんな意味で)
呆れ顔を向ければ、尚隆はまた鼻を鳴らして笑った。(ふふふ)
「じゃあ、今年は陽子と月を愛でるか」
そして強引に陽子の腰を引き寄せた。陽子は仰け反って抗う。(これはもう立派なセクハラ!)
「からかわないでください!宮に戻って、六太くんや皆さんとお月見しましょうよ」
「俺は此処がいい」
次いで、此処が特等席だぞ、と尚隆は片目を瞑る。
「ええ~」
陽子は半信半疑で翠瞳を眇めた。が、そんなことを意に介す御仁ではない。
「見ろ。月が出る」
サッと伸びた指につられて首を捻ると、白く冴えた銀盤が水平線の向こうからまさに顔を出すところだった。
眼が焼けるほどギラギラした炎のような残照とは反対の、白く冷たく静謐な煌めきが波に乗って広がる。その清らかな輝きは月が昇るごとに一本の光の道へ収斂し、まっすぐにこちらへ伸びて来た。壮観だ。陽子は息を呑む。
「綺麗……!」
確かにここは特等席かもしれない。
思わず呟いて、ふと視線を感じて、振り返って。同じ月の出を眺めていたはずの尚隆と間近で目が合って、今度は彼が浮かべた微笑に息が止まった。
――ど、どうしてそんな優しげ?!
ななな何ですか!ドキドキしちゃうじゃないですか!
陽子がギョッとして身を引けば、
「そんな顔をするな」
と半目の尚隆に窘められた。理不尽!(←いいえ、貴女の反応が間違っています)
「まったく、どこまで疎いんだ……」
尚隆は首の後ろを掻きながら横目で陽子を見遣る。
「あれだな、陽子はこの月を観るより、別の『月見』の方が大喜びしそうだな」
「なんですか、別の『月見』って」(むすぅ)
あの美しい月だってちゃんと鑑賞していますよ!陽子も眉根を寄せて聞き返す。
尚隆がからかうように顔を寄せた。
「この秋、関弓で一番流行っている肉割包(ガーパオ)があるんだ」
「割包(ガーパオ)!」
それは肉や野菜を挟んだ蒸しパンだ。思い出しただけで唾が湧く。
「普段は角煮を挟むのだが、今だけ、さらに目玉焼きを加えていてな」
「あ!それって……」
「そうだ。黄身を月に見立てた――」
「『月見』割包(ガーパオ)!!」
翠瞳がキラキラ光った。
「食べたいです!!」(素直に即答)
すると尚隆は膝を叩いて笑った。
「やはりな。実に気持ちの良い食いつきだ」(くっくっく)
「だって、金波宮を急いで飛び出してから、ロクに食べていないんですよ!お腹がすきました……」(グウ)
「わかったわかった。『弱っている俺の為に』わざわざ来てくれたのだろう?奢ってやろう」
「わあ♪ありがとうございます!」(ゴチになります!)
「俺が一番美味いと思ったのは、花街にある屋台なんだが――」
「そこでいいです!早く行きましょう!」(さあさあ)
思い立ったが吉日。今すぐ食べたい!
陽子は尚隆の腕を引いて急かす。そんな陽子を宥めながら、尚隆はおもむろに立ち上がり――不意に陽子の耳元で囁いた。
「但し酒の一杯は付き合え」
「も~仕方ないですねぇ」
陽子は笑いながら了承する。
それを受け、尚隆も笑みを返しながら――しっかりと彼女の肩を捕まえた。
<小脇に抱えてテイクアウトしましたね殿・了>
続きだ!
未生(管理人)
2020/10/01(Thu) 18:26 No.62


饒筆さん、いらっしゃいませ~。2作目をありがとうございます。
わあ、人払いをした甲斐がございましたね! 続きだ~。折しも中秋の名月、美しい満月が上がり、雰囲気もばっちり! なのに!
陽子主上、とことん残念な御方……。まあ、めげないかの方の検討をお祈り申し上げます! 美味しそうな割包登場に私もお腹が空いてしまいましたし……。
楽しいお話をありがとうございました~。
わあ、人払いをした甲斐がございましたね! 続きだ~。折しも中秋の名月、美しい満月が上がり、雰囲気もばっちり! なのに!
陽子主上、とことん残念な御方……。まあ、めげないかの方の検討をお祈り申し上げます! 美味しそうな割包登場に私もお腹が空いてしまいましたし……。
楽しいお話をありがとうございました~。
いろんな秋がここに♪
文茶
2020/10/02(Fri) 19:44 No.64


もじもじしたり呆れたり、キラキラ目になったり。陽子さんの百面相が楽しいです♪
そして鈍い。鈍すぎますぞ陽子さん。いやそこが可愛らしくもあるんですけど(笑)。殿、もっと頑張りましょう(スタンプぺたん)。
また育ち盛り⁉︎の女子は行動力がありますからね! 「割包のためなら酒一杯くらい付き合ってやらぁ! 行こうぜ兄貴!」と艶っぽい雰囲気を体育会系のノリでぶち壊す勢いの陽子さん、好きです。元気でよろしい(笑)。
とっても楽しい二人をありがとうございました〜!
そして鈍い。鈍すぎますぞ陽子さん。いやそこが可愛らしくもあるんですけど(笑)。殿、もっと頑張りましょう(スタンプぺたん)。
また育ち盛り⁉︎の女子は行動力がありますからね! 「割包のためなら酒一杯くらい付き合ってやらぁ! 行こうぜ兄貴!」と艶っぽい雰囲気を体育会系のノリでぶち壊す勢いの陽子さん、好きです。元気でよろしい(笑)。
とっても楽しい二人をありがとうございました〜!
セコンドよろしく
senju
2020/10/03(Sat) 21:01 No.69


「よし!捕まえたぞ、あとは離さずにグイグイ行け~!」とリングサイドから握りこぶしと共に声援を送らせていただきます。殿、がんばれー!!(ペンライトも振る!
それにしても月見割包、おいしそうですねぇ。ごくり。
それにしても月見割包、おいしそうですねぇ。ごくり。
イケナイおっさん
甘い言葉にもロマンチックな状況にも落ちない天然陽子さん…よし、それなら食べ物で釣るぞー!みたいな、あらゆるテクニック?を駆使するイケナイおっさんに見えますよー主上。しかも花街の屋台?酒に付き合え?景台輔の使令がいつ動くか心配になってきましたが…頑張ってね(笑)
岬の空の描写が美しいですね。お二人が出かけた後、足止めご苦労さん会で奚仲間と月見割包を食べながらお月見したいです。
楽しいお話、ありがとうございました!
岬の空の描写が美しいですね。お二人が出かけた後、足止めご苦労さん会で奚仲間と月見割包を食べながらお月見したいです。
楽しいお話、ありがとうございました!
月見ほにゃららの季節♡
饒筆さん、こんばんは! お久しぶりです!
色気より食い気な陽子さん、16歳で時が止まったまま永遠に胃袋も若くて元気ですねー。
尚隆もせっかく花街の屋台とか、話題振ってるのに空振り気味で…ぷぷぷ。
月見割包美味しそう!私も食べたいです!
色気より食い気な陽子さん、16歳で時が止まったまま永遠に胃袋も若くて元気ですねー。
尚隆もせっかく花街の屋台とか、話題振ってるのに空振り気味で…ぷぷぷ。
月見割包美味しそう!私も食べたいです!
嬉しいコメントをありがとうございます♪
>未生さま
こちらこそ、楽しいお祭りをありがとうございます!
すみません、まだまだヒヨッコ過ぎて残念な陽子主上で……きっと、そのうち、甘い雰囲気を察する日がくると思います……たぶん(笑)
そうなんですよ~月見割包、私も食べたいです!!どなたか作って~!!(他力本願)
>文茶さま
そうそう、この陽子さんはまったく悪気なく恋愛フラグをブチ壊す体育会系フラグクラッシャーです。悪気が無い分、手に負えない(笑)
元気だって褒めていただけて嬉しいです~(わぁい)
なんだかんだ言って、殿はそういう陽子さんに振り回されていることすら楽しんでいるような気がします(こちらも手に負えない・あはは)
一緒に楽しんでいただけて良かったです~。
>senjuさま
おお!声援ありがとうございます!
ならば、私はsenjuさまの隣で推し団扇(「殿LOVE」とか「尚隆ガンバ☆」の字を貼って、ピンクのモケモケで縁どったヤツ)をめいっぱい振りますね!!
うっわ、嫌がられそう(あはは!)
地味に、屋台の隣の席にでも陣取りますか……(うふふ)
楽しいコメントをありがとうございます!
>ネムさま
そっか、陽子さんは(見た目)未成年ですもんね!事情を知らぬ官憲に肩を叩かれるかもしれませんね??いや、常世ではいいのかな??
どちらにしても、この陽子さんは本人が天然・恋愛フラグクラッシャーなので、結果何事も起きない気しかしません!!(あはは)
我らギャラリーは綺麗なお月様をちゃんと観て、美味しいものを食べましょうね(はぁと)
嬉しいコメントをありがとうございます~♪
>minaさま
お久しぶりです!またお会いできて嬉しいです!
ね~、永遠の16歳って羨ましいですね~!美味しいものを腹いっぱい食べた後、デザート別腹☆ができますもんね~!!
お気楽な小咄を楽しんでいただけて良かったです~♪
>
こちらこそ、楽しいお祭りをありがとうございます!
すみません、まだまだヒヨッコ過ぎて残念な陽子主上で……きっと、そのうち、甘い雰囲気を察する日がくると思います……たぶん(笑)
そうなんですよ~月見割包、私も食べたいです!!どなたか作って~!!(他力本願)
>文茶さま
そうそう、この陽子さんはまったく悪気なく恋愛フラグをブチ壊す体育会系フラグクラッシャーです。悪気が無い分、手に負えない(笑)
元気だって褒めていただけて嬉しいです~(わぁい)
なんだかんだ言って、殿はそういう陽子さんに振り回されていることすら楽しんでいるような気がします(こちらも手に負えない・あはは)
一緒に楽しんでいただけて良かったです~。
>senjuさま
おお!声援ありがとうございます!
ならば、私はsenjuさまの隣で推し団扇(「殿LOVE」とか「尚隆ガンバ☆」の字を貼って、ピンクのモケモケで縁どったヤツ)をめいっぱい振りますね!!
うっわ、嫌がられそう(あはは!)
地味に、屋台の隣の席にでも陣取りますか……(うふふ)
楽しいコメントをありがとうございます!
>ネムさま
そっか、陽子さんは(見た目)未成年ですもんね!事情を知らぬ官憲に肩を叩かれるかもしれませんね??いや、常世ではいいのかな??
どちらにしても、この陽子さんは本人が天然・恋愛フラグクラッシャーなので、結果何事も起きない気しかしません!!(あはは)
我らギャラリーは綺麗なお月様をちゃんと観て、美味しいものを食べましょうね(はぁと)
嬉しいコメントをありがとうございます~♪
>minaさま
お久しぶりです!またお会いできて嬉しいです!
ね~、永遠の16歳って羨ましいですね~!美味しいものを腹いっぱい食べた後、デザート別腹☆ができますもんね~!!
お気楽な小咄を楽しんでいただけて良かったです~♪
>
期間延長のお知らせ
皆さま、こんにちは。いつも拍手をありがとうございます。
本日の北の国、最低気温は13.0℃、最高気温は18.2℃とめっきり寒くなり秋が深まってまいりました。皆さまがお住まいの地域は如何でしょうか。
さて、毎回期間が延長される周年祭、今回こそはと思っておりましたが、やはり今年も延長でございます。ご投稿の締め切りは10/4(日)、ご感想及び挨拶等は拙宅祭恒例、翌日10/5(月)、管理人が締めの挨拶をするまでといたします。
描きかけ書きかけの尚隆をお持ちのあなた! 仕上げて祭に恵んでくださいませ。管理人とともに最後まで足掻きましょう。あなたの素敵な尚隆をお待ち申し上げております。
本日の北の国、最低気温は13.0℃、最高気温は18.2℃とめっきり寒くなり秋が深まってまいりました。皆さまがお住まいの地域は如何でしょうか。
さて、毎回期間が延長される周年祭、今回こそはと思っておりましたが、やはり今年も延長でございます。ご投稿の締め切りは10/4(日)、ご感想及び挨拶等は拙宅祭恒例、翌日10/5(月)、管理人が締めの挨拶をするまでといたします。
描きかけ書きかけの尚隆をお持ちのあなた! 仕上げて祭に恵んでくださいませ。管理人とともに最後まで足掻きましょう。あなたの素敵な尚隆をお待ち申し上げております。
第2弾です
(笑)
未生(管理人)
2020/09/24(Thu) 11:27 No.55


文茶さん、2作目をありがとうございます! 作品傾向に笑わせていただきました~。考えているフリ! フリなんですね!? 実は何も考えていないとか……。せっかく何処からの鸞さんが相乗しているというのに。
どちらの鸞なのでしょうね~。このお顔からして慶でないことは確かですね!
またも素敵な尚隆をありがとうございました!
どちらの鸞なのでしょうね~。このお顔からして慶でないことは確かですね!
またも素敵な尚隆をありがとうございました!
奚は見た!
senju
2020/09/24(Thu) 20:49 No.56


柱の陰から下女仲間と声にならないハートを飛ばしたい!です~。
今日は珍しく(笑)お部屋にいらっしゃるのよ!物憂げなため息をお付きになってたの~(きゃーきゃー)!!
砂糖菓子のようにきらめく鸞といい、殿の御髪のつややかさといい、そしてなんといっても物憂げなまなざしといい。
一生分の僥倖を、眼福を、ただいま必死に瞼に焼き付けておりまする。玄永宮に上がってよかった~!!(故郷で自慢する気満々ですよ・笑。
今日は珍しく(笑)お部屋にいらっしゃるのよ!物憂げなため息をお付きになってたの~(きゃーきゃー)!!
砂糖菓子のようにきらめく鸞といい、殿の御髪のつややかさといい、そしてなんといっても物憂げなまなざしといい。
一生分の僥倖を、眼福を、ただいま必死に瞼に焼き付けておりまする。玄永宮に上がってよかった~!!(故郷で自慢する気満々ですよ・笑。
きっとバレてる(笑)
こ、これは……ふと振り返れば、朱衡さんがめっちゃ笑顔で見つめているヤツ……!(もちろん目は笑っていない・笑)
でも仕方ありませんね、陽射しが麗らかですもんね~。お昼寝するか、お外へ行きたいですよね~。うんうん、わかります。
下官の私は手元でこっそり主上のデッサンでも始めようかな?うまく描けたら飲み会で自慢しよう!(あはは)
天高き秋の日に似合いそうな、ほっこりする眼福をありがとうございます!
でも仕方ありませんね、陽射しが麗らかですもんね~。お昼寝するか、お外へ行きたいですよね~。うんうん、わかります。
下官の私は手元でこっそり主上のデッサンでも始めようかな?うまく描けたら飲み会で自慢しよう!(あはは)
天高き秋の日に似合いそうな、ほっこりする眼福をありがとうございます!
感想ありがとうございます〜!
文茶
2020/09/26(Sat) 00:13 No.58


>未生さま
おそらく厄介事を持ち込まれ、面倒くさい......と思っているのでしょう。慶からの便りではないのでさらにヤル気急降下とか(笑)
これ実は手前に三羽烏がいて、その奏上中という設定だったんですが、私の説明不足で状況がわかりづらくなってしまい申し訳ありません;;
鳥さんは慶の鸞を参考に描いてみたのですが、盛りに盛ったら訳がわからない姿になってしまったので、皆さまのご想像にお任せしたいと思います〜。(ド派手な青鳥かもしれない)
>senjuさま
おぉ! 可愛らしい乙女たちによって堂室の一角が華やいでおる! 主上、花たちの夢を壊されませぬよう、この床板めが平らになってお願い申し上げまする!
いやいやいや、senjuさま、私もダメンズ担当でごさいましてよ(笑)。このヤル気ナッシングな表情。はっ、お嬢さんたちの澄んだ視線がまたこちらに......。いかんいかん、主上〜くれぐれも花たちの夢を......(以下ループ・笑)
senjuさま、イケメン担当よろしくお願いします!
>饒筆さま
そうなんです、いらっしゃるのですよ朱衡さん。ハリセン片手に氷の笑みを浮かべながら(笑)。そして逃亡阻止のため軍も控えております。(平和でなりより)
おぉっ、絵師さま発見! 完成した暁には額に入れて飾りたいと思いますので是非お持ちくださいませ! いやいや私めが宴の席まで受け取りに参ります!(あ、ワタクシ自分が床板なのを失念しておりましたが大丈夫です、頑張って通りすがりの方に足元からお声掛けいたしますから!......アヤシイ・笑)
おそらく厄介事を持ち込まれ、面倒くさい......と思っているのでしょう。慶からの便りではないのでさらにヤル気急降下とか(笑)
これ実は手前に三羽烏がいて、その奏上中という設定だったんですが、私の説明不足で状況がわかりづらくなってしまい申し訳ありません;;
鳥さんは慶の鸞を参考に描いてみたのですが、盛りに盛ったら訳がわからない姿になってしまったので、皆さまのご想像にお任せしたいと思います〜。(ド派手な青鳥かもしれない)
>senjuさま
おぉ! 可愛らしい乙女たちによって堂室の一角が華やいでおる! 主上、花たちの夢を壊されませぬよう、この床板めが平らになってお願い申し上げまする!
いやいやいや、senjuさま、私もダメンズ担当でごさいましてよ(笑)。このヤル気ナッシングな表情。はっ、お嬢さんたちの澄んだ視線がまたこちらに......。いかんいかん、主上〜くれぐれも花たちの夢を......(以下ループ・笑)
senjuさま、イケメン担当よろしくお願いします!
>饒筆さま
そうなんです、いらっしゃるのですよ朱衡さん。ハリセン片手に氷の笑みを浮かべながら(笑)。そして逃亡阻止のため軍も控えております。(平和でなりより)
おぉっ、絵師さま発見! 完成した暁には額に入れて飾りたいと思いますので是非お持ちくださいませ! いやいや私めが宴の席まで受け取りに参ります!(あ、ワタクシ自分が床板なのを失念しておりましたが大丈夫です、頑張って通りすがりの方に足元からお声掛けいたしますから!......アヤシイ・笑)
入れて~
遅れてきたので入り口に群がるお嬢様方を掻き分け覗いております。
う~ん、目の保養だぁ。脇のおっさん達がうるさいけど(コラ# ゚Д゚)
でも聞いていなさそうで、要点だけは耳に入っていそうなのがこの方のコワイとこですね。いきなり府第に直接行って「こういう話だから、これをやれ」なんて勅命出したりして(上司に持つと迷惑…)
そして相変らず愛情たっぷりのモフモフ鳥さん!絵も設定も楽しませて頂きました ^m^
う~ん、目の保養だぁ。脇のおっさん達がうるさいけど(コラ# ゚Д゚)
でも聞いていなさそうで、要点だけは耳に入っていそうなのがこの方のコワイとこですね。いきなり府第に直接行って「こういう話だから、これをやれ」なんて勅命出したりして(上司に持つと迷惑…)
そして相変らず愛情たっぷりのモフモフ鳥さん!絵も設定も楽しませて頂きました ^m^
慶の鸞なら
文茶さん、こんにちは、お祭りではお久しぶりです。
慶の鸞を元に書かれたとのことなら、表情からして送り主は景麒かもしれないと、慶国者は思ってしまいます。
陽子からだと思って勇んで銀粒用意したら、低い面白みのない丁寧な言葉が流れてきて、いろんなことにやる気が失せた…みたいな。笑
慶の鸞を元に書かれたとのことなら、表情からして送り主は景麒かもしれないと、慶国者は思ってしまいます。
陽子からだと思って勇んで銀粒用意したら、低い面白みのない丁寧な言葉が流れてきて、いろんなことにやる気が失せた…みたいな。笑
ありがとうございます!
文茶
2020/10/05(Mon) 19:47 No.111


>ネムさま
確かに、聞いていないだろうと適当なことを言っていると鋭いツッコミが飛んできそうですね〜;; 近くにいると腹の内が全て読まれて脂汗だらだらになること間違いなしの私は、やはり床板がイチバンでございます。
(・⊥・)
モフも見ていただきありがとうございます! アニメ版鸞を見ながら描いていたのにどうしてこうなった⁉︎な鳥さんです。お粧しさせ過ぎました〜(笑)
>minaさま
あぁ、なるほど! 話し下手な景麒が留守番電話に吹込むように頑張って(でも声は無機質)送ったであろうに......主上、ほらほら、ひいては陽子さんのためなんだからしっかり聞いて下さいませ!(銀粒を盛る)
しかしこの鸞も、話し終えたら仕事完了とばかりに身繕いしてて同じくヤル気がなさそうですね〜。聞く人に感化されたかな!?(笑)
確かに、聞いていないだろうと適当なことを言っていると鋭いツッコミが飛んできそうですね〜;; 近くにいると腹の内が全て読まれて脂汗だらだらになること間違いなしの私は、やはり床板がイチバンでございます。
(・⊥・)
モフも見ていただきありがとうございます! アニメ版鸞を見ながら描いていたのにどうしてこうなった⁉︎な鳥さんです。お粧しさせ過ぎました〜(笑)
>minaさま
あぁ、なるほど! 話し下手な景麒が留守番電話に吹込むように頑張って(でも声は無機質)送ったであろうに......主上、ほらほら、ひいては陽子さんのためなんだからしっかり聞いて下さいませ!(銀粒を盛る)
しかしこの鸞も、話し終えたら仕事完了とばかりに身繕いしてて同じくヤル気がなさそうですね〜。聞く人に感化されたかな!?(笑)
漸く第2弾
皆さま、こんばんは。いつも拍手をありがとうございます。
本日の北の国、最低気温は16.7℃、最高気温は24.2℃でございました。しばらくぶりに太陽を見た気がいたします。そんな日でもちらりと雨が降ったようでございます。ひと雨ごとに気温が下がり、季節は秋を深めてまいります。歩道に落ちる黄色い葉も増えてきたような……。
さて、なかなか仕上げられずにおりましたが漸く第2弾を書き上げました。尚隆祭と言いながら陽子主上視点の尚陽でございます。よろしければご覧くださいませ。
※ 管理人の作品はすべて尚陽前提でございます。
登場人物 陽子・尚隆
作品傾向 ほのぼの(微糖)
文字数 1445文字
本日の北の国、最低気温は16.7℃、最高気温は24.2℃でございました。しばらくぶりに太陽を見た気がいたします。そんな日でもちらりと雨が降ったようでございます。ひと雨ごとに気温が下がり、季節は秋を深めてまいります。歩道に落ちる黄色い葉も増えてきたような……。
さて、なかなか仕上げられずにおりましたが漸く第2弾を書き上げました。尚隆祭と言いながら陽子主上視点の尚陽でございます。よろしければご覧くださいませ。
※ 管理人の作品はすべて尚陽前提でございます。
登場人物 陽子・尚隆
作品傾向 ほのぼの(微糖)
文字数 1445文字
二人の休暇@管理人作品第2弾
婚姻の贈り物だと言って伴侶が差し出した小さな螺鈿の箱。中には銀色に輝く指環が入っていた。驚き動きを止めた陽子の左手を取って薬指に指環を嵌めた伴侶は真顔で告げる。
「蓬莱では、花嫁は祝言のときに指環を嵌めるのだろう?」
王は結婚できないし子ももてない。陽子がそう聞いたのは、こちらに来てそれほど経っていない頃のことだった。いつか結婚して子供を産む、漠然とだが当たり前のように思っていたことを覆された喪失感。それだけに、秘めた恋が公に認められ、堂々と伴侶と呼べる喜びに涙したあのとき。その上、伴侶はあちらの風習通り結婚指環を贈ってくれたのだ。嬉しさと同時に申し訳なさで胸を痛めた。だからこそ。
「──他に何もあげるものがないから、中嶋陽子をあなたにあげる。私を……小松陽子にしてください」
陽子はいままで口にしたことのない一世一代の告白をしたのだ。
仕事をやりくりして休暇を捥ぎ取った。陽子はいま伴侶とともに牛飼いの村の丸木小屋にいる。雁国国主のお忍び用隠れ家だ。以前冬の視察に連れてきてもらって以来、陽子のお気に入りの場所のひとつとなっていた。
慣れた手つきで竈に火を入れ、手早く切った根菜を仕込んだ鍋を掛ける。煮立ったお湯に葉蔬菜と干し肉を入れて調味料を加えれば湯菜が出来上がりだ。隣の竈で魚を焼いている伴侶を見やる。こちらももうすぐだ、とすぐに答えが返ってきた。
ふたりで厨房に立つことに照れを感じていた頃を思い出すと唇が緩んだ。作業をする己の左手に光る指環を見ると、更に笑みが深くなる。
どうした、と問われ、笑顔で首を横に振る。伴侶とふたりで休暇を過ごすという幸せをただ噛みしめていた。そんなときのこと。
そういえば、と伴侶が手を止めて陽子を見た。
「お前は以前、私を小松陽子にしてください、と言ったが」
改まった問いに、陽子もまた手を止めて伴侶を見つめる。伴侶は気まずげにまた前に視線を戻し、言葉を続けた。
「お前がいた時代は、婚姻すると、女の姓が変わるのか?」
え、と言って陽子は固まった。あれは、陽子にとって一世一代の告白だったのに、伴侶には通じていなかったのか。声も出せない陽子に、伴侶は解説めいたことを言う。
「将軍の妻は日野氏の娘、嫁いでも日野富子だったからな」
あ、と思わず声を上げた。歴史で習った将軍の妻は北条政子に日野富子、確かに嫁しても姓が変わることはなかった。
なんということでしょう。結婚したら自分の苗字が変わるのは当たり前だと思っていたのに。こんなとき、伴侶との間にある五百年の歳月を感じる。常識とは時代によってこんなにも違うのだ。陽子は乾いた笑みを零す。それでも。
「――なんだ、そんなに可笑しいことか」
「ううん」
怪訝な貌をする伴侶に笑顔を向けた。当たり前だと思っていたことも、実はそんなに昔からあることではないのだ。陽子がこちらに来てからも、もう数十年が経っている。ならば、あちらの常識も変わっているのかもしれない。いまさら調べることはできないけれど。
「私がいた頃は女性が苗字を変えるのが一般的だったけれど、また変わっているかもね」
結婚後の姓をふたりで相談して決めるような世の中になっているのかも。そう続けると、伴侶は少し眼を瞠り、それから表情を和らげた。大きな手がぽんと頭に載せられる。
「なに?」
「お前といると退屈する暇がないな」
それは伴侶がよく言う科白。いつもながら揶揄われているとしか思えない。陽子は唇を尖らせた。
「誉めているのだがな」
そう言って笑う伴侶は楽しげに陽子の唇を啄んだ。
2020.09.19.
「蓬莱では、花嫁は祝言のときに指環を嵌めるのだろう?」
王は結婚できないし子ももてない。陽子がそう聞いたのは、こちらに来てそれほど経っていない頃のことだった。いつか結婚して子供を産む、漠然とだが当たり前のように思っていたことを覆された喪失感。それだけに、秘めた恋が公に認められ、堂々と伴侶と呼べる喜びに涙したあのとき。その上、伴侶はあちらの風習通り結婚指環を贈ってくれたのだ。嬉しさと同時に申し訳なさで胸を痛めた。だからこそ。
「──他に何もあげるものがないから、中嶋陽子をあなたにあげる。私を……小松陽子にしてください」
陽子はいままで口にしたことのない一世一代の告白をしたのだ。
仕事をやりくりして休暇を捥ぎ取った。陽子はいま伴侶とともに牛飼いの村の丸木小屋にいる。雁国国主のお忍び用隠れ家だ。以前冬の視察に連れてきてもらって以来、陽子のお気に入りの場所のひとつとなっていた。
慣れた手つきで竈に火を入れ、手早く切った根菜を仕込んだ鍋を掛ける。煮立ったお湯に葉蔬菜と干し肉を入れて調味料を加えれば湯菜が出来上がりだ。隣の竈で魚を焼いている伴侶を見やる。こちらももうすぐだ、とすぐに答えが返ってきた。
ふたりで厨房に立つことに照れを感じていた頃を思い出すと唇が緩んだ。作業をする己の左手に光る指環を見ると、更に笑みが深くなる。
どうした、と問われ、笑顔で首を横に振る。伴侶とふたりで休暇を過ごすという幸せをただ噛みしめていた。そんなときのこと。
そういえば、と伴侶が手を止めて陽子を見た。
「お前は以前、私を小松陽子にしてください、と言ったが」
改まった問いに、陽子もまた手を止めて伴侶を見つめる。伴侶は気まずげにまた前に視線を戻し、言葉を続けた。
「お前がいた時代は、婚姻すると、女の姓が変わるのか?」
え、と言って陽子は固まった。あれは、陽子にとって一世一代の告白だったのに、伴侶には通じていなかったのか。声も出せない陽子に、伴侶は解説めいたことを言う。
「将軍の妻は日野氏の娘、嫁いでも日野富子だったからな」
あ、と思わず声を上げた。歴史で習った将軍の妻は北条政子に日野富子、確かに嫁しても姓が変わることはなかった。
なんということでしょう。結婚したら自分の苗字が変わるのは当たり前だと思っていたのに。こんなとき、伴侶との間にある五百年の歳月を感じる。常識とは時代によってこんなにも違うのだ。陽子は乾いた笑みを零す。それでも。
「――なんだ、そんなに可笑しいことか」
「ううん」
怪訝な貌をする伴侶に笑顔を向けた。当たり前だと思っていたことも、実はそんなに昔からあることではないのだ。陽子がこちらに来てからも、もう数十年が経っている。ならば、あちらの常識も変わっているのかもしれない。いまさら調べることはできないけれど。
「私がいた頃は女性が苗字を変えるのが一般的だったけれど、また変わっているかもね」
結婚後の姓をふたりで相談して決めるような世の中になっているのかも。そう続けると、伴侶は少し眼を瞠り、それから表情を和らげた。大きな手がぽんと頭に載せられる。
「なに?」
「お前といると退屈する暇がないな」
それは伴侶がよく言う科白。いつもながら揶揄われているとしか思えない。陽子は唇を尖らせた。
「誉めているのだがな」
そう言って笑う伴侶は楽しげに陽子の唇を啄んだ。
2020.09.19.
後書き
未生(管理人)
2020/09/20(Sun) 00:35 No.47


連作「慶賀」後、公に関係を認められた後の尚陽をお届けいたしました。微糖、だと思うのですが如何だったでしょうか……。
以前「慶賀」連作を書いたとき、陽子主上が例の科白を言いました。私はそうは思わないけれど陽子主上はそう思うのか……と素直に感心しました。
今回、実はずっと引っかかっていたことを書いてみました。きっかけは細川ガラシャが本名明智玉だと知ったことでございます。そういえば北条政子に日野富子、嫁しても変わってないな~と。
あとは銀匙の終わりの方で八軒くんが「八軒アキより御影勇吾の方がいい」とかのたまっていたのをほのぼのとした気持ちで見守ったからでしょうかね~。少年漫画でそういう啓蒙は大変結構なことだなと。
因みに調べてみたところ、夫婦同姓になったのは1898年、明治民法によって夫婦同氏の原則が定められてから。たかだか120年ちょいなんですね。きっとこれから緩やかに変わっていくのではないかと期待しとうございます。
さて、4連休が始まりました。皆さま、素敵な尚隆を仕上げて祭に恵んでくださいね、お待ちいたしておりますよ!
以前「慶賀」連作を書いたとき、陽子主上が例の科白を言いました。私はそうは思わないけれど陽子主上はそう思うのか……と素直に感心しました。
今回、実はずっと引っかかっていたことを書いてみました。きっかけは細川ガラシャが本名明智玉だと知ったことでございます。そういえば北条政子に日野富子、嫁しても変わってないな~と。
あとは銀匙の終わりの方で八軒くんが「八軒アキより御影勇吾の方がいい」とかのたまっていたのをほのぼのとした気持ちで見守ったからでしょうかね~。少年漫画でそういう啓蒙は大変結構なことだなと。
因みに調べてみたところ、夫婦同姓になったのは1898年、明治民法によって夫婦同氏の原則が定められてから。たかだか120年ちょいなんですね。きっとこれから緩やかに変わっていくのではないかと期待しとうございます。
さて、4連休が始まりました。皆さま、素敵な尚隆を仕上げて祭に恵んでくださいね、お待ちいたしておりますよ!
よきかな
文茶
2020/09/20(Sun) 23:45 No.48


うふふ、新婚生活に顔が緩みっぱなしになってますよ〜、私が(笑)
しかし一世一代の告白が届いていなかったとは。最大級の殺し文句ですよ、尚隆殿! でもこのあたりはさすがに六太からも情報は入ってなかったんだろうなぁ(笑)
幸せな二人をありがとうございました! ごちそうさまでした〜(//∇//)
しかし一世一代の告白が届いていなかったとは。最大級の殺し文句ですよ、尚隆殿! でもこのあたりはさすがに六太からも情報は入ってなかったんだろうなぁ(笑)
幸せな二人をありがとうございました! ごちそうさまでした〜(//∇//)
なるほど!
確かに、五百年差だと思想も風俗もまったく違うでしょうから、逆に互いの話がおもしろいかもしれませんね。
懐かしの「毎朝オレの味噌汁を作ってくれ」的プロポーズも、令和女子からは「はあ?味噌汁も自分で作れないの?!」とか言われるようになるかも(笑)
仲良く夕餉を作っている新婚二人がほのぼの可愛くって、とても和みました。搾りたてほかほかの生乳を差し入れする牛飼いになりたい……!
私も大満足です。御馳走様でした♪
懐かしの「毎朝オレの味噌汁を作ってくれ」的プロポーズも、令和女子からは「はあ?味噌汁も自分で作れないの?!」とか言われるようになるかも(笑)
仲良く夕餉を作っている新婚二人がほのぼの可愛くって、とても和みました。搾りたてほかほかの生乳を差し入れする牛飼いになりたい……!
私も大満足です。御馳走様でした♪
う~~ん なかなか
後書きも含めて考えさせられるお話しでしたね~。私自身は深い考えもなく夫の姓を名乗りましたが、常識とは本当に時代によって変わるものなんですね。ほのぼの微糖作品は大きな問題をはらんでおりました。
ご感想御礼
未生(管理人)
2020/09/21(Mon) 13:11 No.51


拙作にご感想をありがとうございます。
文茶さん>
新婚さんな尚陽をお楽しみくださりありがとうございます。キャンプでリアルに炭火で魚を焼いてきたので、かの方にも魚を焼いてもらいました(笑)。
かの方には昭和女子の一世一代の殺し文句が通用しないのでは、とそこはかとなく危惧しておりましたがやっぱりでした! おそらくこういうことはブライダル雑誌にも書いていないので六太もよくわかっていないかもでございます。
饒筆さん>
そうなんですよ。同じ胎果といっても五百年差は大きいです。だからこそ小娘の言うことがより面白い。なんて考えてしまいます。
私も大昔年上の方々に可愛がられて不思議だったのでございますが、自分が年を重ねて怖がられるようになってから果敢に挑んでくる若者が可愛く思えて、ああこういうことかと悟りましたね(笑)。
懐かしのプロポーズ! 確かに令和女子には一蹴されそう!
おお、新婚のほのぼの感を出せていたならようございました。一応ね、邪魔しないようお触れを出してあるのですが興味津々遠巻きに注目しているのでございましょうね、牛飼いの皆さま。
妄想を邁進させるご感想をありがとうございました!
ひめさん>
おお、ひめさんは疑問を持たなかったのですね。私は何故自分が変えなくてはいけないのかといきり立ち、相手と交渉しましたが敵わず……。とても不本意でした。職場では同じ苗字の方がいましたので旧姓を使えましたが。因みに母も姉も変わりたくない派だったと知り、笑ってしまいました。
私は基本降りてきたものを書き留めるだけなので、陽子主上は抵抗ないんだと感慨深く思いました。彼女の生い立ちを考えれば当たり前なのかも、と納得した次第でございます。
ほのぼの微糖作品、意外と根は硬派でしたね(笑)。
このお話を書き上げて多少寝込んだのは短いくせに色々詰まっていたからなのでしょうかね~。
文茶さん>
新婚さんな尚陽をお楽しみくださりありがとうございます。キャンプでリアルに炭火で魚を焼いてきたので、かの方にも魚を焼いてもらいました(笑)。
かの方には昭和女子の一世一代の殺し文句が通用しないのでは、とそこはかとなく危惧しておりましたがやっぱりでした! おそらくこういうことはブライダル雑誌にも書いていないので六太もよくわかっていないかもでございます。
饒筆さん>
そうなんですよ。同じ胎果といっても五百年差は大きいです。だからこそ小娘の言うことがより面白い。なんて考えてしまいます。
私も大昔年上の方々に可愛がられて不思議だったのでございますが、自分が年を重ねて怖がられるようになってから果敢に挑んでくる若者が可愛く思えて、ああこういうことかと悟りましたね(笑)。
懐かしのプロポーズ! 確かに令和女子には一蹴されそう!
おお、新婚のほのぼの感を出せていたならようございました。一応ね、邪魔しないようお触れを出してあるのですが興味津々遠巻きに注目しているのでございましょうね、牛飼いの皆さま。
妄想を邁進させるご感想をありがとうございました!
ひめさん>
おお、ひめさんは疑問を持たなかったのですね。私は何故自分が変えなくてはいけないのかといきり立ち、相手と交渉しましたが敵わず……。とても不本意でした。職場では同じ苗字の方がいましたので旧姓を使えましたが。因みに母も姉も変わりたくない派だったと知り、笑ってしまいました。
私は基本降りてきたものを書き留めるだけなので、陽子主上は抵抗ないんだと感慨深く思いました。彼女の生い立ちを考えれば当たり前なのかも、と納得した次第でございます。
ほのぼの微糖作品、意外と根は硬派でしたね(笑)。
このお話を書き上げて多少寝込んだのは短いくせに色々詰まっていたからなのでしょうかね~。
糖分補給!
senju
2020/09/21(Mon) 23:33 No.52


陽子さんが持っていたであろう結婚への憧れ?を精一杯汲んで指輪を用意した殿にキュンとしました。やさしい!
500年の時代差は思いがけないところでひょっこり顔を出すけれども、それを面白いと互いに思えるのなら何の問題もないですよね。
ともあれ優しい甘さをごちそうさまでございました。
500年の時代差は思いがけないところでひょっこり顔を出すけれども、それを面白いと互いに思えるのなら何の問題もないですよね。
ともあれ優しい甘さをごちそうさまでございました。
ご感想御礼
未生(管理人)
2020/09/22(Tue) 21:00 No.53


senjuさん>
そうなんですよ! 六太が蓬莱本を山と積んで勉強しろと促して、パラパラ見てたら指環があって……みたいな(笑)。やはり陽子主上も薬指の指環への憧れは持っていたか! と私も感慨に耽りました~。
五百年の時代差を楽しめる二人であってほしゅうございます。それも尚陽の醍醐味!
微糖尚陽をお楽しみくださりありがとうございました~。
そうなんですよ! 六太が蓬莱本を山と積んで勉強しろと促して、パラパラ見てたら指環があって……みたいな(笑)。やはり陽子主上も薬指の指環への憧れは持っていたか! と私も感慨に耽りました~。
五百年の時代差を楽しめる二人であってほしゅうございます。それも尚陽の醍醐味!
微糖尚陽をお楽しみくださりありがとうございました~。
新婚さん!
二人とも初々しくて可愛いですね~ ^m^
いいなぁと思うのは、同じ胎果でも生まれも育った環境も違う二人が、違いに戸惑いながらも、相手のために寄り添おうと一生懸命考えているところです。違いが亀裂にならず、笑いと新しい発想に変わっていくのは、根底にお互いへの愛情と尊重があるからなんでしょうね。
何はともあれ、ごちそーさまでした(笑)
いいなぁと思うのは、同じ胎果でも生まれも育った環境も違う二人が、違いに戸惑いながらも、相手のために寄り添おうと一生懸命考えているところです。違いが亀裂にならず、笑いと新しい発想に変わっていくのは、根底にお互いへの愛情と尊重があるからなんでしょうね。
何はともあれ、ごちそーさまでした(笑)
ご感想御礼
未生(管理人)
2020/10/06(Tue) 00:07 No.116


新婚さんをお楽しみいただけて嬉しく思います。
同じ胎果でありながら時折感じる五百年の時代差。戸惑いながらも擦り合わせ、寄り添っていただきたいふたりでございます。含蓄のあるお言葉をありがとうございました。
同じ胎果でありながら時折感じる五百年の時代差。戸惑いながらも擦り合わせ、寄り添っていただきたいふたりでございます。含蓄のあるお言葉をありがとうございました。
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